仕事をスピードアップさせる情報のハブ
営業力を強化するDXツールを提供するUPWARD株式会社(以下、UPWARD)は社員数の増加に伴い、部門間の情報共有を推進し、組織の基盤をより強くすることが求められていました。そこでNotionで情報の一元管理を実現。導入以降はNotionが情報のハブとなり、社員だけでなく顧客の結束も強くなりました。
情報の散在と属人化は成長スピードを鈍化させる
2022年から2023年にかけて社員数が60人弱から100人ほどに増えたUPWARDは、「100人の壁」に直面していました。UPWARDが直面した壁は3つあり、1つ目が業務の属人化です。特定の社員に業務が紐づけられ、不明点があればその社員に聞く必要がありました。以前の組織規模でしたら問題は無かったのですが、規模が大きくなるにつれ、業務情報をきちんと整理する必要が出てきました。2つ目の壁が情報の散在です。あちこちに情報があるため情報の発見とキャッチアップに時間を要しており、成長スピードの鈍化が懸念されました。3つ目の壁が、再現性のある業務オペレーションが無かったこと。社員数が増加している中、新入社員が早く業務に取り掛かるため、業務フローをまとめたドキュメント作成が必須でした。これらの課題を解決するために、Notionに情報を集約させ、業務フローをまとめたページを作成しました。
書きやすいツールが企業の情報資産を形成
Notionを導入したことで作業時間の短縮に成功しました。例えばマニュアルの場合、以前は80ページのマニュアルが1つのドキュメントに収められていたため、そこから情報を探すのに時間を要していました。またマニュアルには、クライアント企業のロゴを保存していたためファイルが重く、ロゴを1つ変えるために数分を要していましたが、Notionを導入した今では1/3以下の時間に短縮。「短縮できた時間は数分ですが、この数分を積み重ねれば、膨大な時間になります。またNotionのページ履歴を確認すれば、誰がいつ何を修正したかが分かるので、変更履歴を自分で作る必要もなくなりました」と下野さんは語ります。
Notionを活用することで、ナレッジの蓄積も容易になります。その理由は、テキストが打ちやすいことです。書いたことがそのまま情報として蓄積されるため、気軽に書きたくなる。さらに情報の整理整頓も簡単ゆえに従業員の利用率は高まり、導入開始6ヶ月後には10,000ページ以上が作成され、閲覧数は120,000ビュー(直近3ヶ月)にまで達しました。「Notionに情報を蓄積することで、せっかく出た良いアイデアが失われることはなくなりました。私たちUPWARDは、日々の業務で学んだことをしっかりアウトプットし、組織の情報資産としています。これがビジネス拡大に役立つのです」と三原さん。
情報を見る障壁を減らすことで、進む企業理解
UPWARDでは、社内だけでなく社外向けの情報もNotionで作成しています。社外からの問い合わせに対して、会社概要を詳しくまとめたページのリンクを送信。以前は資料や動画を送っていましたが、今はリンクの送信さえすれば完了するため、情報を共有しやすくなりました。そしてこのページは、Notionの特性である「異なる形式のファイルを同ページに掲載できる」という利点を活かし、動画やPDFを盛り込んだリッチページとなっています。特に動画は、見る人に説得力を与えるため、複数の箇所に動画を貼り付け、UPWARDに対する理解を促しています。
顧客同士を繋げるプラットフォームとしてNotionを利用
多くの従業員がリモートで働くUPWARDでは部署間の連携もNotionで進めています。業務のオペレーションもスケジュール管理もオンラインで進めるためには、直感的に「タスクがどうなっているか、どういうスケジュールで進んでいるか、誰が担当なのか」が分からなければ効率が下がります。瞬時に現状を把握できるNotionを使うことで、リモート環境下でもコラボレーションが可能です。
Notionが生む繋がりは従業員だけでなく、顧客の間でも起きようとしています。これまでUPWARDと顧客が個別にコミュニケーションを取ることはあっても、顧客が繋がるコミュニティはありませんでした。そこでUPWARDは、コミュニティのプラットフォームとしてNotionを活用し、顧客のベストプラクティスやイベント情報、顧客のプロフィールなどを載せ、顧客間の交流の活性化を図っています。Notionを軸としてコミュニケーションの活性を狙うことで、企業と顧客の関係をより深くし、結果的に顧客との接点を資産にすることができます。UPWARDのようにNotionを通じて、顧客との関係構築をはじめませんか。