2023年02月22日 公開
大手量販店でPB商品開発を担当する有末航太朗(ありすえ こうたろう)さんは、悩んでいました。それは、大小さまざまな企業が一堂に会する、展示会での出来事。
これまで数多くの展示会に参加してきた有末さんですが、実はそのたびにひとつの疑問を感じていました。
もしかしたら、多くの方が一度は経験した事があるかもしれないこの問題、その切実なる思いとは…?
そう語る有末さんは、町工場が出展するあちこちの展示会に毎回顔を出し、一緒に製品開発をしてくれる町工場を探しているそうです。しかし、実際には製造企業・町工場との繋がりがなかなか持てず、苦心しているのだとか。今回は、その事情を詳しく伺いました。
ーー展示ブースに入ると、たいていスタッフの方が声をかけてきますよね?
有末さん:それが、展示ブースに足を踏み入れても、内輪でお話されていることが多く、私に声をかけてもらえないのです。
ーーでも、さすがに大手量販店の名刺を出せば、みなさん関心をお持ちになりますよね?
有末さん:関心は持っていただけるのですが、名刺をお渡しして、ご連絡ください、とお伝えしても、**その後フォローのご連絡をいただけないこともありました。**こちら視点だと、出展の意図や繋がりたい企業などはわからないので、プロジェクトベースで具体的な案件がないとお声をかけづらい部分もあります。
ーーメールもないのですか?
有末さん:メールもいただけることは少ないですね。