マネーフォワード 代表取役社長CEO 辻庸介さんが実践するインプットとアウトプット
お金のプラットフォームを構築するマネーフォワード代表取役社長・辻庸介さんはメモを習慣化しており、執筆先はNotionです。記録し続けたメモはやがて経営をサポートし、プライベートの充足にもひと役買っています。
メモする場所はアナログからデジタルへ
メモ好きだと明かしてくれた辻さん。もともとスケッチブックに記録していましたが、何十冊にもなってしまい後から見直すことが難しくなってしまったので、Notionの利用も始めました。Notionをツールとして選んだ理由は、書き心地の良さにありました。 「紙でメモをする良さはシンプルで真っ白なページに思いっきり書けること。その気持ちの良い執筆体験をNotionで得られるんです。しかも拡張性があり何でもできる。柔軟性に惹かれメモツールとして選びました」と辻さんは明かし、今では読書記録や議事録、気になるWeb記事のブックマークも記録として残しています。Notionをメモツールとして利用したことで時間の節約もできています。例えば、テーマやプロジェクトに関連するPDFや画像などの各ファイルを同じページの中に埋め込めるため、ファイルを探す手間が省けたのです。
瞬時にできるインプットとアウトプットが経営をフォロー
Notionにまとめられたメモは経営者である辻さんをフォロー。例えば、読書メモ。ビジネス書のアイデアを経営に活かせると思いメモするものの、記録した時期と実践するタイミングは合致しません。そして、いざ実践のタイミングになった時、以前の辻さんはアイデアを掘り出すことに苦労していました。なぜなら数十冊ものスケッチブックから探し出す必要があるからです。しかしNotionを使っている今、キーワード検索するだけで瞬時に抽出。探す時間は限りなくゼロになりました。 Notionのメモが、辻さんを最もフォローした場面が、株式の上場市場がマザーズから東証第一部へ変更した時です。会社が新たなステージに駆け上がるその日、経営者として、社員や投資家、社会に向けてメッセージを発信することになった辻さんは、Notionにまとめられた数々のメモを参照。そこから言葉を紡ぎ出し、多くの人に訴えるメッセージを伝えたのです。
無駄のないツールだから公私の情報を格納できる
辻さんは、仕事だけでなくプライベートもNotionに記録。趣味である釣りの記録をデータベース上にまとめています。釣りに出かけると、その日に使った道具、船の詳細、どんな魚が釣れたか、を記録。ビューで切り替えられるデータベースのおかげで、振り返りの仕方も変わりました。時間軸で振り返りたい時は日付順に並び替え、特定の釣り道具の情報が欲しい場合はフィルターにかけて取り出します。公私の情報を格納する理由をNotionのシンプルさにあると辻さんは語りました。 「Notionは無駄なものを削ぎ落とし、本質的な部分だけを残したプロダクトです。これには共同経営者アイバン・ザオの”禅”への関心が表れているように思いました。UXを徹底的に追求されていらっしゃるからこそ、究極の使いやすさが実現されているのでしょう」シンプルなツールだからこそ、自分のやりたいことを反映しやすくなります。やりたいことを実現するために、まずはメモからはじめてみませんか。