Notion HQに公開

私達が大切にしている4つのバリュー

作成者: Ivan Zhao

Co-founder & CEO

約 4分で読めます

どんな文化にも慣習があります。どの国にも憲法があります。それと同じことが、組織にも当てはまります。2年間の成長を振り返った時に、私たちは誰もが最高の仕事をし、Notionの使命を一緒に追求できる永続的な会社をどのようにして作っていくかを、時間をとって考えたいと思いました。その結果が、この新しいバリューです。Notionがこれまで歩んできた道のりを表すものであり、また今後どう会社を築いていくかを示すものでもあります。

Notionでは、例えば厳しい決断を下す時、品質や技術の水準を上げる時、採用候補者の面接の時などに、これらの信条を日々実践しています。それを今日ここでみなさんに共有することにしたのは、その信条を私たちのチーム全体とコミュニティの間の公的契約だと考えているからです。

今後、Notionの事業拡大に合わせてこれらのバリューを見直していき、私たちの考えていることをここで更新していきます。学んだことに忠実でありながら、働き方を柔軟に変えていかなければ、これほど急速な進化を遂げることはできません。この記事により、私たちがチームとして何を目指しているのか、そして毎日より良いサービスを提供するためにどんなことを考えているのかを知っていただければ幸いです。

1. 私たちはミッションのオーナーである

成長する鉢植えの植物

誰もが思い描いたソフトウェアを自由自在に組み立てることができれば、世界はより多くを実現できる。私たちのミッションは、そんな世界をユビキタスな現実にすることです。世界中の誰もが自分のニーズに合わせてソフトウェアをカスタマイズし、充実した日々を送れる世界を提供したいと思っています。ギリシャの概念に「エウダイモニア」というものがありますが、それと同じように、努力と継続的な学習によって幸福を得られるチームを作りたいと考えています。これらすべてを念頭に置いて、私たちは次のことを実践します。

  • ミッション第一で行動します。私たちはツールを提供する会社です。人々が直面する問題を、より良いツールやサービスで解決する道を切り拓きます。それができなければ存在する意味がありません。

  • 「庭師」のような存在であります。成功した企業は、常に修正や改善を重ねてきました。Notionというツールが庭であるなら、私たちは庭師です。雑草を抜いたり、小石を取り除いたりして、整備していきます。

  • グローバルに最適化します。チームは境界線を作るものではありません。トレードオフに直面したとき、私たちは特定の個人やチームに利することではなく、Notionのミッション全体にとってのベストを選択します。

  • 互いに信じ、任された仕事はやりぬきます。作業を任せるときや、任せられたとき、私たちはお互いに過干渉しません。信頼に応えてくれることを知っているからです。

2. 私たちはペースセッターである

ニンジンをくわえて走るウサギ

私たちは大きな目標を掲げるまだ成長中の企業であり、行き届いていない点もあるでしょう。そんな私たちですが、スタートアップの一番の強みである、熱意、フットワーク、そして実行のスピードを活かしていきます。私たちが良いものを提供し続けることで、市場全体のペースを作っていきたいと考えています。この考えに基づいて、私たちは次のことを実践しています。

  • 行動を起こすことを大事にします。やり直せることなら尚更。大体の決定には、時間が経つと再検討や改善の余地が出てきます。スピードを重視し、市場やユーザーについて早く知ることで、より良い解決策をより早く導き出します。完璧を目指すことで実行に移せない。そんな状態には陥りません。

  • フットワークを高める習慣をつけます。結果が予測できない世界において、私たちがコントロールできるのは、スピードを意識した実行です。会社として常に「どうしたらもっと速く動けるか」を考えていきます。

  • チームメイトと高め合います。全員が率先して動くとき、そのエネルギーは仕事のテンポを変え、ポジティブな流れを生み出します。

3. 私たちは真実の探求者である

輝く灯台

私たちの理想は、最高のアイデアが実行され続けることです。しかし、Notionが大きくなるにつれて、組織の複雑さや惰性、短期主義など、さまざまなことがその妨げになってきます。私たちの「真実」は、私たちのミッションであり、ユーザーのニーズです。そして、厳密さ、フォーカス、オープンマインドが私たちの指針です。真実の探求者であるために、私たちは次のことを心がけています。

  • 常にユーザー中心で考えます。私たちは日々自分たちに問いかけています。「これは本当にユーザーにとって有益なのか?ユーザーが求めているものを提供できているか?ユーザーの真のニーズは何か?」指標を見ることを超えて、Notionを使っている人々を考えて行動しています。

  • 徹底的に考えを巡らせます。私たちの意志決定の質には、どれだけ検討を積み重ねたかが反映されています。さまざまな可能性を探ることで、より優れた選択にたどり着けるのです。メリットとデメリットの両方を挙げて深く考え、あらゆる側面から考えて徹底的に話し合います。

  • 難しいトレードオフを行う勇気を持ちます。ほとんどの結果は、ごく少数の取り組みに焦点を絞ることで生まれます。私たちはリソースをどのように配置すべきかについて実利を重んじ、時にはNoという判断もします。

  • 勝つためではなく、進歩するために議論します。良いアイデアはどこからでも生まれます。私たちは自らのエゴを排除し、誰のどんな意見にも耳を傾けることで、共に真実を追求していきます。(このAppleの動画は、私たちに大きな影響を与えてくれました。

4. 私たちは思いやりがあり率直である

贈り物を手にした二人の人物

思いやりとは批判を控えることではなく、仲間の成長を助けることです。率直なフィードバックをためらうと、アイデアが生まれず、信頼が築けず、尊敬も得られなくなり、学びも遅くなります。一方で、私たちは仲間が安心してアイデアを共有できる文化を共に創り上げ、私たちの活動すべてにおいて、人間味を持ち続けます。

Notionでは、このバランスを取ることが重要だと考えており、次のことを念頭に置いています。

  • 思いやりがあることは、いい人であることとは違います。うわべだけを褒めたり遠慮をしていても、相手のためにはなりません。真の思いやりとは、自分が周りの人々に与える影響に責任を持ち、人との関わり方や存在が仲間の成長に与える影響について常に配慮をすることです。

  • 相手には善意があると捉えます。手軽に送れるSlackのメッセージやNotionドキュメントのコメントの世界では、言葉が誤解されることがよくあります。私たちは、基本的に他者の意図を肯定的にとらえる人たちと楽しんで仕事をしたいと考えています。建設的なフィードバックは対面やビデオ通話を通じて直接行い、相手が理解しやすように心がけます。

  • 率直に思慮深いフィードバックをします。誰もが異なるバックグラウンドを持ち、フィードバックの与え方や受け取り方は人それぞれです。だからこそ伝え方に気を配り、自己認識を持って耳を傾け、積極的にフィードバックを求め、小さなことが大きな問題になる前に素早く率直に話ができるように努めています。

新しい年を迎えるにあたり、これらのバリューが将来の基盤となることを願っています。今から数十年後、Notionで働く人たちが自分のキャリアを振り返ったとき、自分はNotionで最高かつ最も有意義な仕事をしたと、自信を持って言うことができるように。そんなビジョンと会社を創造することを目指し、私たちは日々努力を続けています。

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