これは最も一般的なリズムで、2拍子・3拍子・4拍子のことを指す。
「強-弱」のリズムだけで構成されるもの。純粋な2拍子はダンスミュージックには稀で、Juke/Footwork程度しか存在しない。
「強-弱-弱」のリズムで構成されるもの。ワルツなど。
もっとも多いリズム。「強-弱-中強-弱」のリズムである。2拍子の拍を2等分したものなので、次項で解説する複合拍子に含むこともある。
通常のリズムは1拍を2分割することを繰り返し、細かいリズムを生成するが、3分割や5分割なども考えることができる。(連符表現)
ここで、すべての拍を同じように分割する場合、以下のような複雑な楽譜になってしまう。(ここでは2拍子を3分割している。アクセント記号は拍頭を示す。)
ここで、この楽譜上の3連4分音符を8分音符として書き直した6拍子を用いると、以下のように連符が全て外せた状態で簡潔に表すことができる。
このように、単純拍子を等分したものを楽譜上で読みやすく・記載しやすくしたものを複合拍子という。
そしてこのどちらでもないものを混合拍子と呼ぶ。一般的に変拍子と呼ばれる拍子はこちらとなる。(途中で拍子の変化を繰り返すことも変拍子と呼ばれるため、混同に注意)
一般的には幾つかの単純拍子・複合拍子を組み合わせた形になっているため、(組み合わされた部分の強拍・中強拍だけに着目すると)「拍の長さが違う単純拍子」として感じることができ、ここでもそう解釈したものを挙げることにする。