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分散型技術をツイッターに

米大手ソーシャルメディアのツイッター社は、暗号資産(仮想通貨)などの分散型技術に特化したチームを新たに結成したことがわかった。英FT誌が報じた。

報道によると、ツイッターはTess Rinearson氏をチームのエンジニア責任者に起用した。Rinearson氏は仮想通貨コスモス(ATOM)の主要開発企業「Tendermint」で上級エンジニアを務めた経歴を持つ人物だ。

Rinearson氏は自身のSNSでツイッターによる起用について、「新チームはまず増加傾向にあるクリエイターのdApps(分散型アプリ)利用や、仮想世界のグッズ・通貨の流通をどのようにサポートするか模索していく」、「そして今後は、ツイッターがクリプトコミュニティのアイデアを参考に、アイデンティティやコミュニティ、所有権などの可能性をどのように実現させるかについて探る方針となる」、と説明。

I’m thrilled to share that I’ve joined Twitter, to lead a new team focused on crypto, blockchains, and other decentralized technologies—including and going beyond cryptocurrencies. pic.twitter.com/HaP0k5hUOq

November 10, 2021

また、同氏は分散型ソーシャルメディアの将来性に関しては、ツイッターが立ち上げた分散型ソーシャルネットワークプロジェクト「BlueSky」と連携し企画を進める予定があるとした。

Blueskyはツイッターの分散化を目的としたイニシアチブで、8月にZcash(ZEC)の元ソフトウェアエンジニアJay Graber氏をプロジェクトのリーダーに任命していた。

関連:ツイッター社主導の分散型SNSプロジェクト「Bluesky」、Zcash開発者をリーダーに任命

ツイッターは今、分散型基盤のクリエイターマネタイズ事業を進めているところだ。9月に、ビットコイン(BTC)の投げ銭機能をiOSアプリに導入し、現在はAndroid版の導入に向けてテストしているという。

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3つの戦略を示す

米決済大手のマスターカードは11日、暗号資産(仮想通貨)の経済体系における3つの事業戦略を示した。

マスターカードは投資家向けのバーチャルイベントで開示したプレゼンテーション資料で、「仮想通貨の使用可能性」、「仮想通貨サービス」、「ネットワークアクセス」という3つの戦略テーマを明かした。

「仮想通貨の使用可能性」については、仮想通貨の売買、現金化、および報酬という点が示されている。

「仮想通貨サービス」のほうでは、セキュリティ対策(CipherTrace)、アイデンティティサービス(Ekata)、カストディサービス、CBDCサンドボックス制度が挙げられている。

そして、「ネットワークアクセス」にはステーブルコイン、各CBDC、及び運用互換性が含まれている。

関連:マスターカードCEO、仮想通貨サービス提供とCBDCの導入支援に強い意欲 3Q決算

マスターカードはこの3つの事業戦略について、「仮想通貨の経済体系をサポートするために構築するソリューション」としている。

また、CoinDeskが入手した大手金融バークレイズのリサーチノートによると、マスターカードのシニア役員らは、DeFiや国際送金などといった仮想通貨のペイメントフローは同社の純送金高を引き上げうると見ているという。