ルーレット共和国はルーレット大陸北部を領土とした共和制国家であり、首都はダラス。陸上でエラブルとマーベチック王国に、海上でホロエゾ、スターヴス、レッドランドと国境を接する。 歴史的にルーレット地方では一番影響のある国家で、地方名に自国名が入っていることからも影響力がうかがえる。

歴史

王国時代

593年にルーレット王国としてシュルネウスにより建国、以来シュルネウス朝が続くが718年にシュルネウス朝が断絶するとファスナー朝が誕生する。

ダラスを支配し、西進を続けるレジエント帝国に脅かされてきたが、781年にゾルドの戦いによってレジエント帝国を破ったことを契機に東進を進め、814年のリフィールの戦いによってダラス地方を支配下に治める。

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名称 ルーレット共和国
首都 ダラス
主な都市 ダラス・ユヒガ・ナルスト
人口(1530年) 3026万人
成立年 593年(ルーレット王国)
1351年(ルーレット共和国)

レジエント帝国の脅威が収まった頃、マーベチック王国の台頭によりそれまで支配していた大陸南西部を奪われ、820年からマーベチック遠征(後に第一次ルーレット戦役と呼ばれる)を行うが失敗に終わり、大陸南部の支配を諦める。

そのため906年に時の国王セルジューク・エス・ファスナーによってユヒガからダラスへ遷都する。同時にルーレット王国からルーレット帝国へと改称し、初代皇帝となる。

帝国時代

その後は安定した時代が続くが、1157年にファスナー朝が断絶すると後継を巡りフォルナ内乱が勃発、契機と見たマーベチックによって北侵を受け第二次ルーレット戦役が勃発する。 マーベチック王国の侵攻により内乱は収まり、辛うじてマーベチックを退けたものの1178年のガベッツ協定によりルーレット皇帝は貴族間の会議によって選出されることとなった。 これが皇帝を頂点とする中央集権的であったルーレット帝国を、貴族が支配する諸国の連合体へと変えてしまい国力はゆるやかに衰退していくこととなった。

その結果14世紀初頭にマーベチック王国と全面戦争(第三次ルーレット戦役)を行いホロエゾ、スターヴスとエラブル沿岸にある領土を喪失してしまう結果となった。更には大陸西部の構成諸国の国王指名権をマーベチック王国に奪われてしまい、国王を介しての構成諸国による帝国最高会議への介入が出来るようになってしまい、事実上マーベチック王国の植民地のようなものになってしまう。さらに産業革命に不可欠なゲリウムを大量に産出するゾルド周辺地域をマーベチック王国に租借された上、前近代的なロスター教を禁止させられた。 かろうじて帝政は維持されたが、1331年に起きたルーレット革命によって帝政は崩壊し、共和制に移行する。その際西部諸国はマーベチック王国に併合されてしまい、完全に喪失する。

共和国時代

革命後のマーベチック王国からの干渉を跳ね除け、混乱も収まってからは全面戦争には至らないものエラブルを舞台に両国間の戦争を繰り広げ、1351年に起きたエラブル革命の際には革命軍の支援を行った。

その後1422年に飛行機が発明されて以来飛行機の研究を重視し、1448年に勃発した第四次ルーレット戦役に勝利、マーベチック王国を併合する。 しかしながら強引な併合や戦争捕虜の強制労働、王族、貴族の大半を処刑し 反体制思想の取締りなどを行った結果諸外国から孤立し、1481年にマーベチック独立戦争が起こり、独立されてしまう。

その後1485年にマーベチック王国がミサイルを開発したことで緊張は極限に至り、1494年にマーベチック王国と国交を樹立、1505年に平和友好条約を締結し現在に至る。

地理

主な都市はダラス・ユヒガ・ナルスト・ゾルドの4都市で、特にダラスは世界一の規模と影響力を持つ世界都市で、人口は800万人である。

また経済規模、人口共に世界一の国家である。 国土は全体的に温暖であり、ダラス地方は都心部は高層ビルが立ち並ぶ大都市であるが、郊外にも広大な平野が広がり、世界有数の穀倉地帯となっている。

国土の中央部は北は湿地帯、中部は山岳地帯、南部は砂漠とどれも厳しい環境ではあるが、北部に位置するバカラ市は干拓事業により新しい娯楽施設が生まれ、飛行機産業が特に盛んな土地である。

中部に位置するゾルドはゾルド鉱山を有し、良質なゲリウムをマーベチック租借時代から産出しており、現在でも産出しつづけている。 しかしながら南部の砂漠地帯は夏は60度近くにも成る厳しい自然環境のためか現在に至るまであまり開発は進んでいない。

国土の西部にあるユヒガ地方では、ダラス地方程ではないが平地だ台地が広がり、ユヒガ市のような大都市を形成している。 ユヒガ市は古くからの遺跡や城跡などが残されており、歴史都市・観光都市としても有名である。 一方で最北部には岬に佇む世界で最も美しい城と呼ばれるノザーランド城がある。 一方でユヒガ地方の西部には山岳地帯があり、特にケーネル周辺では標高3000m級の山々が連なる山脈となっている。

しかしながらルーレット共和国を代表する山と言えば国土の南東部、エラブルとの国境にあるアクア山脈の標高21000mにも至るスピリッツ山とその横にそびえ立つ11000mのディセルピン山であり、ディセルピン山は近年に至る1470年まで、スピリッツ山に至っては現在までに登頂したものはいない。

この二大巨塔が注目されがちであるが、他に9000m級の山々や、この地方を形成するローツェ高原自体が平均標高5000mと人類が定住する最高度の土地でありそれ故か独特の文化を形成している。

交通

国土を結ぶ主な幹線鉄道はドノリから国境を挟んでダラスへと伸びるドロップ本線の他にナーザダリとダラスを伸びるリニア路線、ダラスからエラブルシティーに至るエラブル線、海底トンネルを経てグルップリンまで伸びるホロエゾ線などがあげられる。