Uniclassを入力してみる

概説

テーブル

Uniclassには12のテーブルがありますが、建物に対して使われるのは下記の7つかと思います。

Ac Activities ライフサイクルにおける活動の分類
Co Complexes 施設の総体の分類
En Entities 個々の構築物の分類
SL Spaces/ locations 場所、空間、部屋の分類
EF Elements/ functions 構築物を構成する要素や機能の分類
Ss Systems 要素や機能を構成するシステムの分類
Pr Products システムを構成する製品、部品、資材の分類

基本計画段階では、建物の複合体であるCopmplex(Co)、個別の建物であるEntity(En)、それらの中やそれらに対して行われる活動であるActivities(Ac)、アクティビティが行われるスペースや場所であるSpaces/locations(SL)のテーブルを用いて設計与条件を検討することが考えられます。

基本設計段階では、個別の建物(Entity)について、壁、デッキ、屋根などの一般的な要素や配管されたガス供給などの資産運用に必要な一般的な機能であるElements/Functions(EF)のテーブルを用いて建物のおおよその構成を検討することが考えられます。

実施設計段階では、製品の集合体であるSystems(Ss)で要素やサービス(Elements/Functions)を具体化し、Systemsを構成する個々の製品の分類であるProducts(Pr)のテーブルを用いてSystemsの仕様を検討することが考えられます。

BIMオブジェクトのパラメータとして用いるのは、EFやSsになるでしょう。

入力

BIMソフトウエアでUniclassを利用するには、利用したいテーブルをパラメータとして追加する必要があります。パラメータの追加はアドオンツールを用いるのが便利です。また、建設情報分類体系の入力をサポートする機能もあります。RevitやARCHICADで建設情報分類体系を入力する方法は、大塚商会『実務者のためのCAD読本』の「Uniclassが日本語になった」で詳しく説明されています。

日本建築積算協会では、Uniclassの日本語翻訳を進めており、日本語でUniclassを検索するWebツールを公開しています(uniclass(日本語版)Web検索システム)。私も関わっておりますが、かなり頑張って意訳をしています(つもりです)。それでもまだまだおかしな意訳や日本語があると思いますので、そのような訳を発見された方は、右端にある「投稿する」ボタンから対案を教えていただけるとありがたいです。みんなで使いやすい「Uniclass日本語訳」に仕上げていきましょう。

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RevitでUniclassを入力すると下記のような感じになります。

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集計の仕分け

前回の記事でも紹介しましたが、Uniclassを使うと集計作業がとても楽になります。オブジェクトの名称で集計する場合は表記を標準化しておく必要がありますが、Uniclassはその役割を担ってくれます。例えば階ごとにシステム(Ss)やプロダクト(Pr)の並び順を整えると集計表がかなり見やすくなります。また、建物のどの部分や機能に位置するのかを表すエレメント/ファンクション(EF)の番号でフィルタをかければ不要な項目をピックアップしないようにすることもできます。

BIMソフトウエア内でBIMデータを整理してからスプレッドシートなどに出力すれば、色々な検討をやりやすくなるのではないかと思います。

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