北島康介氏率いる「Tokyo Frog Kings」の挑戦

北島康介氏率いる、インターナショナル・スイミング・リーグ(ISL/競泳の国際プロリーグ)の「Tokyo Frog Kings」が、今年7月にブロックチェーンや暗号資産を活用したweb3.0の取り組みを実施することを発表した。

なおISLの今季レギュラーシーズンは先月26日にイタリア・ナポリ開幕しており、12月に予定されている決勝に向け、五輪や世界水泳のメダリストをはじめとした世界のトップ選手らで構成された10チームの熱いバトルが繰り広げられている。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/0e8854b3-ed10-4fcc-8dbd-1339df56a737/ISL2021_MineKasapoglu-09492.jpg

写真:Mine Kasapoglu

今回、北島康介氏がゼネラルマネージャーを務める「Tokyo Frog Kings」は、ブロックチェーン関連の事業を展開するFracton Ventures株式会社とParadeAll株式会社と提携し、チームをWeb3.0ネイティブなプロスポーツチームとする為の共同プロジェクトが実施していくとのことだ。

「あたらしい経済」はプロスポーツに最先端のテクノロジーを活用しようと試みる、北島康介氏に独占インタビューを実施。北島康介氏がなぜチーム運営にWeb3.0の技術を活用しようと考えたのか、具体的にどのような取り組みを検討しているのかについて訊いた。

なぜスポーツにWeb3.0か?

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/1513dd93-66ba-4e9d-bf65-45889bcd574b/kita04.jpg

−どのようなきっかけでWeb3.0をチーム運営に活用しようと考えたのでしょうか?

僕がGMを務める「Tokyo Frog Kings」が参加するISLは、今季で3年目のまだまだこれから成長していくプロリーグです。例えば今年からドラフトが始まったりなど、毎年ルールが変わっているような、いい意味で激しく改革のできる状況にあります。

そんな状況の中で、いかにチームを強く、そしてリーグ全体を盛り上げていくか。それを考えた時に、Web3.0の技術を取り入れることで新たなプロスポーツチーム運営や、リーグの活性化ができるのではないか、その方法が見出せるのではないかと考えたんです。

例えばこれまでプロスポーツチームの運営は、企業のスポンサーに頼るものが一般的でした。もちろん「Tokyo Frog Kings」はこれまでのような企業スポンサーもとっていきますが、それと両軸でWeb3.0を活用したあたらしい取り組みも進めていきたいと思っています。

−具体的にはブロックチェーンや暗号資産の技術を活用する取り組みとなると思いますが、北島さんはこれまでこれらの技術はご存知でしたか?

ちょうど僕が引退した頃に暗号資産は日本でも盛り上がっていましたよね? その頃から実際に僕も投資などしていました。またブロックチェーンの技術も知ってはいました。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/68030d26-8ef4-4e69-b618-c698bc3039a1/kita02.jpg

ただ一方、このジャンルの技術は本当についていけないぐらい成長が早い分野だと感じてまして、だからこそ今回「Fracton Ventures」と「ParadeAll」と組むことでその部分をサポートしてもらいたいと思ってます。

そして今回チーム運営にこれらの技術を取り入れることになったので、最近は「Fracton Ventures」と「ParadeAll」に機会を作ってもらって、業界内の詳しい方々とお話しを聞いたりなど勉強しています。でも本当に、知れば知るほどWeb3.0の世界観に魅力を感じている状況です。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/ebcc0692-b2c8-4d73-81cd-4ec76999dfbd/kitashugo.jpg

北島康介氏と「Fracton Ventures」「ParadeAll」のメンバー