この度はご来場いただき、本当にありがとうございます。 私の作品の写真、動画撮影大歓迎です。 ぜひハッシュタグと一緒にSNSでシェアしてくださいね。#はなりーまん #個展trace 本ガイドでは展示作品のうち一部をピックアップし背景などをお伝えします。 作品鑑賞のお供にお使いください。 SNSで作品の制作過程なども発信しているのでチェックしてください☟

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【作品紹介】 エリア:病室に咲く花 2024年夏、病室で花の絵を描きはじめた。 1枚の枯れない花が仕上がる度に、テープで壁に貼って病室を彩った。 初期作品を象徴する8枚のプリントを展示しています。

『なにも見たくねえ・・・』

A4/裏紙/ボールペン ※プリント展示 2024年6月頃から、発熱や、のどの痛みが続くようになる。 ただの風邪かと思っていたが7月にはリンパに異変があることが判明。 同月下旬、喉のリンパ腫が大きく腫れ、窒息の危険があるため緊急入院。 それまでピンピン元気に生きてきた私にとって、 病院の景色はカオスそのものだった。お子さんができて幸せそうな夫婦、 その数歩先には末期の病気と闘うお年寄り、そして当時なんの病気かもわからぬまま、 自分の皮膚が切られる感覚と焼かれる匂い。 もう何も見たくない…。 「目の前が、現実が、大好きな花で埋まればいいのに…。」 検体採取のための手術から翌日、目の前にあった裏紙とボールペンを手に取り、私は花の絵を描き始める。

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『向日葵の向こう側』ハガキサイズ/裏紙/ボールペン ※プリント展示 病室、と聞くと「お見舞いの果物と花」が、私の勝手なイメージ。 血液の病気のせいでお見舞いでは自然の物はNGで外出はもちろん禁止。 窓すら一切開けることができなくなった。 夏の空気感や暑ささえも恋しくなった私は、向日葵の届け人を妄想する。

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『妹・桜』

A4/スケッチブック/ボールペン ※プリント展示 無菌フロアでの面会は、平日のみ、親族に限って15分間許された。 生活用品のほかに色鉛筆やスケッチブックを届けてくれた妹に、 裏紙から解放されたはじめての一枚を贈る。

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『彩』

A4/スケッチブック/ボールペン・色鉛筆 ※プリント展示 病室に花が飾れないなら、枯れない花を咲かせればいい。 妹からもらった色鉛筆で描いた、はじめてのカラー作品。

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『想いはこぼれて』

A4/スケッチブック/鉛筆・ボールペン・色鉛筆 ※プリント展示 緊急入院から10日が過ぎた。 検査の結果が出るまで、まだまだ かかりそう。やるせなさと、それがどこにもぶつけられないもどかしさ。 機械音とルーティーン的な会話と寝息ばかりの病室で、音だけでは感情はわからない。ただ、口に出さなくても、言えなくても、眼差しに意思は宿ると思う。 自分の焦燥感も、看護師さん達の優しさも、同部屋患者の希望も絶望も。 すれ違いで目が合えば、想いはこぼれて伝わるものがある。

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『また来年』

203mm×254mm/キャンバスボード/アクリル ※プリント展示 8月に入っても検査結果がわからない。 ただ、たとえ良性のリンパ腫であったとしても、治るまで数カ月かかるような、なにかしらの病気であることは間違いないそうだ。お盆に予約していたスイスの旅行を断念し、マッターホルンに“また来年”と伝える。