普段からオーダーメイドシステム開発のプロジェクトマネージャーを中心に活動しています。その中で私はお客様と課題のヒアリングを繰り返して、真に必要とされるシステム開発を得意としています。

そんな私が今までのプロジェクトマネージャーとしての経験の中で大切にしている3点をまとめます。いずれも心構えという点であり、私自身は必要な観点だと思っています。

対象の読者

私自身がプロジェクトマネージャーですので、特に上記を対象としています。が、エンジニアとしてチームで開発をしている上ではリーダーではなくとも必要な考えです。作業を依頼する・される関係性自体はどなたでもあると思うので、適宜読み替えてもらえたらと思います。

1. お願いするという精神


これは私の中での基本的な思想です。私は作業を依頼するときには、社内外の立場や年齢などに問わず必ず**「お願いする」**という表現を使います。

反対に使わないと決めている言葉があります。それは以下の2つです。

(1) 仕事を振る (2) 仕事をやらせる

言葉の中に上下関係が発生するニュアンスが含まれているからです。「振る」という言葉には、「相手の求めを退ける」、「手にしていたものを失う。捨てる。」などマイナスなニュアンスがあり、「やらせる」というのは命令的口調となります。

プロジェクトマネージャーとして、社内外のエンジニアやデザイナーの方々に対するお仕事を依頼する場面があります。私自身一人で出来る作業範囲もあるのですが、一人でプロジェクトを円滑に運営することは困難であり、複数メンバーで活動します。(一人で何でも出来るフルスタックなプロフェッショナルにはあまり関係ない話かもしれませんが。)

その中でプロジェクトマネージャーが偉そうにしていて良いことはありません。確かに強力なリーダーシップでプロジェクトを成功に導くタイプがいることも理解していますが、私はその例は少数だと考えています。共にプロジェクトを成功させる!という意思を持って、メンバー全員で進めることが成功の秘訣です。

あくまで表現の話と捉えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このような表現が私の中で大変重要であり、共に信頼関係を築いて仕事を進める上で大変大切な考え方だと思っています。

同じような言葉の使い方で私は**「外注」という言葉も使いたくない表現です。社外の方にお願いする作業は会計的には、「外注費」という表現ということから来ていると思いますが、私は「パートナー」**と言うべきだと考えています。