<aside> 💡  補償業務に携わっていれば必ず必要となるのが、損失補償基準や算定要領の知識です。しかし、損失補償基準、損失補償基準要綱、損失補償基準細則、用地調査等共通仕様書、各種算定要領及び解説、各支部で配布される質疑応答集、統一事項…etc。参考としなければいけない資料は山ほどあり、特に入社したばかりの新人さんにとっては何がどこに書かれているのかなんてちんぷんかんぷんでしょう。また、ベテランの方でも「あの取り扱いはどこに書いてあったかな…」と書籍やファイルを片っ端からめくって探しているのではないでしょうか。  そこで、最近流行りのAIチャットボットを活用し、知りたいことを瞬時に教えてくれるシステムが作れないか検討してみました。

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まず条件として、

といった観点から検討したいと思います。

最近、有名なものとしてはChatGPT、Copilot、Claudeでしょうか。  これらの生成AIは大変優れていますが、補償業務のような専門的な内容はまだ学習されていないので、まったく関係ない回答が返ってきたりします。また、特定の内容を学習させることは有料版となり、プログラミングの知識やかなりの労力が必要になります。

次に考えられるものとしては、社内向けチャットボット等の有料サービスです。多くのサービスがありますが、流行りのサービスとあってどこもかなり高価です。  例えば下記の大塚商会が提供する**「たよれーる生成AIチャット」**。人が会話で使うような自然な表現を解釈し、Azure OpenAI ServiceのGPTを利用した大塚商会オリジナルのチャットボットシステムです。とあり、具体的な特徴として、  ・月額8万円(税別)と導入しやすい価格帯  ・FAQデータ作成不要ですぐに利用できる  ・Azure OpenAI Serviceだからプロンプトが二次利用されない  ・分かりやすい管理画面でラクラク簡単操作 とあります。月額8万円…!? おそらく、上司に提案すると「まず教科書を読んで覚えろ!」と一喝されるでしょう。

たよれーる生成AIチャット powered by GPT-3.5 | 大塚商会

その他には ChatAIde(株式会社CBIT)  初期費用20万円~、月額利用料10万円~ PKSHA FAQ(株式会社PKSHA Communication)  初期費用130万円~、月額利用料10万円~ などありますが、やはりどれもお高い。

安さで選ぶとすれば、チャットプラスで月額1,500円~とありますが、シナリオ設定やテンプレート等、設定が大変そうですね。誰でも扱えるか、というと少し敷居が高いように思います。

チャットプラス

いろいろ探してみましたが、なかなか希望のシステムにはたどり着きません。そこで目を付けたのがこのサイトでも利用しているNotionのAI機能。ベータ版ではあるものの最近Q&A機能が追加されました。

Notion AI | Now with Q&A

ユーザーが作成したページやWiki、ドキュメントの中から情報を探し出し、自然な対話方式で受け答えをしてくれます。試しにこのサイトで作成したページ、データベースの内容について聞いてみました。