Notion - The all-in-one workspace for your notes, tasks, wikis, and databases.
Notion は、メモやタスク管理、その他情報を整理するための Wiki やデータベースとして使える万能なアプリです。この記事では、 Notion を一ヶ月ほど使用してみてわかった利点や欠点を紹介します。
公式ページの中央付近までスクロールすると Live Demo があるので、この記事を読むなら同時に手を動かして確認してみることをおすすめします。
Notion が競合する他のアプリと比較して特に優れているのは、情報を構造化して整理する能力です。 Kanban UI やカレンダー、スプレッドシートなど多くの機能を備えているのも、構造化された情報の「見せ方」を切り替えた結果に過ぎません。
具体的に Notion でどのように情報を整理できるか、以降で説明していきましょう。
Notion にはデータベース (Database
) と呼ばれる仕組みがあります。多数のページをまとめ、ユーザー定義のヘッダー (Property
) を付加して整理するためのものです。データベースを一覧するときの表示形式 (View
) は、ユーザーが自由に複数個定義し、数クリックで切り換えることができます。
具体例として、公式ページの Live Demo で左側のサイドバーから Lightweight CRM
を見てみましょう。データベースのタイトルのすぐ下に、表示形式のプリセットを切り換えるプルダウンメニューがあります。特に Lightweight CRM
に予め設定されている形式は以下の4つです:
Table
: 全てのページのタイトルとヘッダーの値をスプレッドシート形式で表示Table - High Priority
: ヘッダーの値が特定の条件を満たすページだけ絞り込み表示Table - Estimated Value > $100k
: 同上Board by Status
: ヘッダーの Status
の値によってページをまとめて Kanban UI で表示プルダウンメニューの Add a View
をクリックすると、上記以外にも表示形式を追加できます。例えば Calendar
形式を選択すると、ヘッダーの Date
型の値に基づいて各ページがカレンダー上に配置されます。
プルダウンメニューの右側にある Properties
, Filter
, Sort
というボタンは、表示形式をより詳細に設定するためのものです。それぞれが SQL クエリで言うところの SELECT
, WHERE
, ORDER BY
にあたります。更に、 Board
形式ならどのヘッダーに基づいてまとめるかを Group by
で指定でき、各ボード毎に aggregation 関数も設定できます。
つまるところ Notion のデータベースとは、簡易的な RDB をユーザーフレンドリーな UI に包んで提供しているものだと言えます(Notion には relation 機能もあります)。他のアプリで Kanban UI やカレンダー、スプレッドシートなどの機能が個別に提供される一方で、Notion ではこれらをただの検索・表示方法の違いとしてまとめて実現します。