GraphQLでブロックチェーンのデータを取得するThe Graph〜Web3.0とブロックチェーンの未来〜|cml_2010|note
Raribleはクリエイターが作品をNFTとして出品することができるマーケットプレイスです。近年大きく成長しています。
特徴として、誰でも簡単にNFT化することができ、発行時に二次流通手数料を設定することもできます。再販売された際にクリエイターに手数料の一部が還元される、クリエイターに必要な機能を指向したNFT売買プラットフォームと言えるでしょう。
Raribleでは、多くのクリエイターが出品しています。今年の2月には、BurntBanksyというアカウントがバンクシーの作品を焼却する映像をNFTにして出品したことが話題になりました。
その他、4月には1SECがデジタルファッションレーベルを立ち上げて、バーチャルスニーカーを販売したりしています。
スーツケースなどを手がけるメーカーのRIMOWAがデザインスタジオNUOVAと、スーツケースディスプレイやテーブルなどのNFT化を発表し、Rarible上で販売しています。
日本からは上原亜衣さんがNFT作品を販売したことなども話題となりました。
出品画像中には、クリエイターへ還元される二次流通手数料率が記載されています。販売時、Raribleを通すとここに表示された率の販売金額がクリエイターへ還元されます。
OpenSeaについて取引高を検討しましたが、Raribleもどの程度取引が行われているのか見てみます。Dune Analyticsで公開されているダッシュボードを参考にみてみます。
Raribleではこの1ヶ月で約1700万ドル(約18.7億円)の取引高が生まれています。これはマーケットプレイスではGMVと呼ばれる指標で、ユーザーによって生み出された流通額です。実際のRaribleの収益はもっと小さい金額になります。
この約1700万ドル(約18.7億円)がどの程度か、わかりやすい比較だと、C2Cのメルカリが、日本における直近1ヶ月のGMVは約700億円です。(決算資料より直近1QのGMVが2086億円で単純に1ヶ月のGMVを1/3とすると700億円)メルカリの日本の取引高に対して概ね40分の1程度と見て良いかと思います。今後のNFTの成長性によってもっと差が縮まる可能性もあるでしょう。
なお、Raribleの直近1ヶ月の手数料収益は約54万ドル(約600万円)です。取引高のおおよそ3%程度がRaribleの手数料として売上計上されている計算です。
元のダッシュボードにはなかったので、直近1年間の月間取引高をグラフにしました(ダッシュボード)。6月17日時点のグラフなので、6月の取引高は小さく表示されています。以下の表も同様です。
今年3月のNFTバブル時に最も多くの4000万ドル取引を記録し、先月時点では2000万ドルを記録しています。下落したとも見られますが、まだ未成熟な市場なため一時的な盛り上がりを超えて一旦落ち着いただけとも考えられます。