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インドネシアで、NFTの大ブームが起こっています。 一般の男子学生が、5年間( 2017 – 2021 )自撮りをし続けた写真(933枚)をNFTコレクションにして出品したところ、一瞬にして売り切れたばかりか二次流通も活発に行われ、ものの2日間ほどで取引高が1億2000万円に達しました。 現在1月13日ですが、ここ2日ほどの出来事です。 いま、世界的に話題になっている「Gozali現象」についてまとめました。

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NFTコレクション「Ghozali Everyday」とは何なのか?

主に現地インドネシアにいる投資家等から積極的に情報を得ていますが、このNFTコレクションを正確に分析することは現時点では難しいです。 現時点でいえることは、 「ごくありふれた一般の青年が、毎日自撮り画像を撮り続けたものをNFTにしてOpenSeaで出品したら1,2日のうちに完売してバズって、社会現象になった。」 ということです。

一時、フロア価格が1ETHにまで届きそうになりましたが、現在は価格が落ち着き、0.36ETHとなっています。

写真1枚1枚にストーリーがある

1月13日 、Gozaliは、「それは本当に毎日コンピューターの前に立っている私の写真だ」と語りました。 彼のツイッターアカウント*@Ghozali_Ghozalu で*、彼の自撮り画像のにあるユニークなストーリーを明らかにしました。 2021年1月17日に撮影された写真は、彼の髪はスパイダーマン3映画のトビーマグワイアのエモバージョンに似ています。彼はまた、この画像を非常に珍しいといいました。 2020年7月11日に撮影された写真では、彼は光を加えようとしたが、彼が「神に召された」ように見せたことを明らかにした。 また、2017年には父親のスマホを借りて撮った写真もあります。当時は自分の携帯電話が買えなかったからです。 背後に幽霊が映っているような写真もありました。 これは何なのでしょうか?スーパーレアですね。

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Gozali現象に対する考察

いわゆるミーム(ジョーク、ネタ)的な要素のあるNFTだと思います。 ただし、その他の多くのネタ的なNFTプロジェクトと同じように見えるかもしれませんが、そうでは無いかも知れません。 人々をこれだけ熱狂させた影には、人間の根源的な欲求が潜んでいる可能性があると考えます。 ぼくたちは近頃、「動物のイラスト」のNFTをPFPにすることに熱中しています。BAYCをはじめとして、有名なNFTコレクションは動物をモチーフとしたものが多いですよね。 また、動物ではなく人型のイラストだったとしても、それは自分自身とは全く違います。 自分自身とは似ても似つかない、または性別や種族も違うようなアイコンを、僕たちは”自分の分身”としてPFPに使っています。

NFTやCrypto界隈においては、自分の素顔を隠して、NFTのキャラクターを自分の代わりとしてPFPにする事が常でした。 ・しかしそれは、本当に正しい流れなのか? ・人類は、本当にそれを将来受け入れられるのか? という疑問は、常にぼくの頭のどこかにありました。

そんな中、Gozaliは、自分の顔写真を堂々とNFT化してコレクティブルにして売り出しました。 自分の素顔を隠さずに、さらけ出してNFTにしました。 それが、とても斬新な取り組みだった。 そして、バズった。

でも、なぜ熱狂を生んだのでしょうか? 人間は、バーチャル空間においても、本来の自分のアイデンティティを保ちたいのかもしれません。 リアルの自分とバーチャルの自分が分離し、二重人格のような状態になって潜在的に違和感を感じていたとしても、おかしくありません。

彼が自撮りNFTを臆せずコレクティブルNFTとして世に出したことに対し、人々が大きく反応したのは、そうした自己矛盾からの脱却に根ざした行動なのかもしれません。

ところで、 既にGozali現象はインドネシアの枠を飛び越え、国際的に大きな話題を呼んでいます。 歌を作るYouTuberも現れました。

わたしたちは皆、Gozaliなのです

Gozali現象は、僕たち一般人であってもNFTで利益を得ることができる事実を示唆しています。 そして、ただお金を儲けるだけでなく、あなたの活動する地域一帯の人々を熱狂の渦に巻き込み、NFT界隈へ巻き込むことが出来るでしょう。

この現象を単なるネタ、ミーム、一過性のものとして捉え一蹴するのは簡単ですが、もっと深い示唆を含んでいると思えてならないのです。 今後も注意深く観察し、興味深い動向があれば最速で記事にしてお伝えしていきます。

国際NFTホールに「GozaliNFT」を展示しました