- 2021/04/09(Fri.) #なん読(前:分析美学の読書会) 第6回のレジュメです。
- 参考文献
- 黄色のハイライトは伊藤のまとめ・コメント
- "There is an …"
導入として、贋作可能な芸術形式とそうでないものの直感的な区別を示し、グッドマンのオートグラフィック/アログラフィックの区別とその狙いについて触れる。
- "In this paper …"
グッドマンの区別についてLevinson(1980)で論じることを初めにまとめる。
- "I will then …"
Levinson(1980)が最終的にやること(オートグラフィックの定義とグッドマンの問題点の指摘)を示す。
Ⅰ グッドマンの区別に代わる三つの区別
- "Goodman introduces and …"
グッドマンが明示的に述べているオートグラフィックな芸術の定義(1t)を紹介する。
- "First, I think …"
(1t)に対する一つ目の指摘:「そのit」は「作品またはその(本物の)実例」だと解せよ
- "But second, and …"
(1t)に対するより重要な二つ目の指摘:(1t)は版画と鋳造彫刻をオートグラフィックな芸術とすることができない
- "Goodman is fully …"
前段落の指摘についてはグッドマン自身も気づいているが、明示的な定義(1t)はそれを解決できていない。
- "I will now …"
問題を回避するために、正確な複製の特定の種類に言及して、(1t)に修正を施すという方向性を示唆する。
- "The most direct …"
最も直接的に定義(1t)を修正する方法(「アーチフォーム」を用いたオートグラフィック(a)の定義)を定式化する。
- "A less narrow …"
定義(1t)を修正するもう一つの方法で持ち出される、「直接複写direct transcription」という考えを導入する。
- "So a second …"
「直接複写」を用いて、オートグラフィック(b)の定義を定式化する。オートグラフィック(a)と(b)は内包的には異なる(後者の方がより広い)が、外延的には同じである。
- "There is, finally, …"
アーチフォームや直接複写に訴えることなくして、複製の作り方に注目してオートグラフィック(c)を定式化する。
- "Clearly printmaking counts …"
版画と詩が(1c)によって適切に区別されることを確認し、(b)と(c)(さらには(a))のオートグラフィック概念の関係について述べる。