目次

概要

本レポートでは、DFINITY財団が開発するパブリックブロックチェーンであるInternet Computerの現状(2021年10月時点)と今後のロードマップについて述べます。

Internet Computerはクラウドを代替するソフトウェア構築の新しい選択肢になることを目指したプロジェクトです。スマートコントラクトの制限を取り除き、全てのソフトウェアをブロックチェーン上に再構築するプロトコルに成ることを掲げています。

Internet Computerの概要については以下のレポートで確認できます。 関連レポート:DFINITY財団が開発する分散型クラウドInternet Computer Protocolの概要

Internet ComputerとEthereumの違いや相互運用性については以下のレポートで確認できます。 関連レポート:ICP(Dfinity)とEthereumの違いや相互運用性 ICPの初期のユースケース

2021年5月7日のローンチから約5ヶ月を経ち、実際にプロジェクトが稼働している中でどのような立ち上がりを見せているのか、今後の重要なロードマップについての考察を述べていきます。

プロジェクトの立ち上がり

Internet Computer Protocol(ICP)トークンの価格

2021年5月のICPトークンのローンチでは、トークン価格は630ドルで公開取引が開始され、一時的にプロジェクトの時価総額が450億ドルになったことで話題になりました。 ローンチ直後の熱気は長く続かず、翌月にはトークン価格は95%の急落を記録し27ドルとなりましたが、その後トークン価格は約3倍の86ドルを超えるまで一時的に持ち直し、投資家の意欲が再び高まっていることを示しました。

プロジェクトの成長

トークン価格の急落はありましたが、プロジェクト自体は順調に立ち上がっているように見えます。

Internet Computerのエコシステムを支援するInternet Computer Associationが提供するダッシュボードによると、ローンチから5ヶ月でブロックの数は200Mを超え、一週間のブロック数は毎週平均30%ずつ増加しています。

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参照:https://twitter.com/dfinity/status/1440128142832803841