世界観について

キーワード「箱」 In The Box 箱庭、棺桶 箱物=建てられることが目的で作られた積み木の世界 シルバニアファミリー

時代は平成の終わりごろ 舞台は東京のとある市 ロソちゃんの天薙町周辺、黒ちゃん、ひょこちゃんの創作世界とは、世界観を同じくする別の世界 この世界の人たちは、積み木の建物(ハコモノ)に住む人形のようなもの

〇夕子とほのか 夕子:語り手。世界を演劇としてとらえている。 「この世界は演劇。わたし達は名前という役名を与えられ、一生をかけてその役を演じて過ごしていく。 悲喜劇、名作駄作、さもあらばあれ。アドリブとハプニングとアクシデントがついて回るが、それもまた舞台の華。 やがて幕が下りる時まで、さてどうやって振る舞おう?」

ほのか:読み手。世界を物語としてとらえている。 「この世界は物語。私たちの一生そのものが一冊の本になる。面白いかつまらないかは、その人次第。 誰かの一生は図書館に並ぶほど波乱万丈かもしれないけど、私の一生はたぶん古本屋に売る値打ちもない。 でもページをめくった先の展開次第で、ひょっとしたら何か変わるかもね」

〇登場人物

観測者…第四の壁を超えられるメタ的な人物。狂言回し。 田島ほのか(司書)図書館司書と利用客という関係を通して、さまざまな人物と関わる。

メインキャラ…ほのかが主役として捉えている人物。この人物を軸に話が進んでいく。 穂積夕子(高校生)大学に合格し、宮下と結婚する(趣味の世界から離れ、母という属性を得る) 井入史人(高校生)夕子から独立して自分だけの関係を得る 綿森勲(高校生)令美とのわだかまりを完全に解く(ほぼ達成)、音楽への理解を深める 大原理輝(高校生)舞への片思いを諦める、音楽への理解を深める 豊識水貴(大学生)愛に飢えることをやめ、本当に愛する人に出会う 金堂響太(大学生)豊識への想いを成就させる 蔦林太一(中学生)実況を通して、自分が本当にやりたいことを見つける 鍵村来羅(中学生)高校へ入学する 木更津操(中学生)斜に構えることをやめる、高校へ入学する 曽根航(高校生)ゆり子に殺してもらう、過去と決別する 西園寺ゆり子(殺人鬼)航を殺す

イベント

〇穂積夕子の学校の怪談(学怖化であった怖い話 穂積夕子篇)  鳴神学園新聞部の部室にて、夕子が七不思議の集会に来た語り部として怪談をする。  真ルート:夕子は一人で新聞部の部室を訪れ、一人で七不思議を語った。それは夕子の内在人格・史人へ向けられた、夕子の過去の清算だった。  この物語は、後述の夕子の物語とは別の世界(パラレルワールド)での物語であり、後述の夕子にとってはただの夢でしかない。

〇In The Box  2010年代後期の日本、箱崎市。そこに住む穂積夕子は怪談を語る夢を見て以来、オカルトに興味を持っている女子高生。  そんな彼女と同じ時代と場所を生きる人々の様々な物語。

〇怖い話をする会、その後  令和を目前に控えた年。箱崎市のあるバーにて、SNSでメンバーを募った「怪談をする集まり」が開かれた。  史人の誘いを受け、大学生となった夕子はそれに参加する。主催者である田島という女性のほか、箱崎市周辺に住む人々がバーに集った。  メンバー:夕子、史人、航、豊識、響太、来羅、操、理輝、勲、太一、ほのか  トリを飾った史人は「夕暮れゆう子ちゃん」という話をする。

24歳になった夕子は、友人だった宮下智成と結婚し、男児を出産する。  母親としての自己に今までの自己が埋没していくあたたかな生活の中で、ふと夕子は、怖い話を語っていたあの時を思い出す。  息子と寝る前の寝物語として、夕子は若かりし日のことを述懐する。

キャラ