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20210602のTopics

#19 Substack

通貨の歴史と変化する「信用」の所在

今日は現在の通貨が通貨として成立するようになった歴史を紐解いてみたいと思います。

いきなり豆知識で恐縮ですが、我々が普段使っている**「1万円札」は製造コスト20円だそうです**。なんで20円の価値しかないものを我々は「1万円」と認識して普段の生活に利用しているのでしょうか。

通貨の誕生

通貨がまだなかったころの人類は自分の住んでいる地域でそれぞれ自給自足の生活をおくっていました。ですが、住んでいる場所の地域差により、自分でまかなえるものもと賄えないものがあります。そこで誕生したのが物々交換です。 人々は、野菜や魚、家畜など同価値と思われる量を直接交換し合うようになりました。

しかし、物々交換はお互いの希望するものと実物が釣り合わない事が多々あり交換が成立しない場面が多いです。当然ですよね。家畜をその場でバラシて分割することはできませんし、モノの価値は人によって異なります。

そこで登場したのが人類の初めての通貨です。最初は誰もが必要なお米、小麦、塩、油、丑や羊が通貨として利用されていき、これらは商品貨幣と言います。この場合の通貨は交換を仲介してくれる役割を持つので、**【交換の媒介物】**として機能します。

商品貨幣はその文化圏において誰が見ても価値がありそうなモノを通貨として利用するので物の価値がわかりやすい反面、自然のものを利用するので劣化や天候、老化・風化してしまい供給が不安定でした。また、通貨が牛だった場合、切り刻むわけにはいけないので分割が難しい面もありました。

そのため、きれいな石や貝側などが通貨として使われるように鳴り、鉱山で採掘などが盛んになると金銀銅の鉱石が通貨となっていきます。鉱石は、品質が落ちず、分割しやすく、持ち運びに便利で価値が変わらないので、通貨に**【価値の保存】としての役割**が生まれました。

鉱石としての貨幣は秤量貨幣と呼ばれ、鉱石の種類によって純度はまちまちです。そのため、通貨として利用する前に測りで計量しその通貨が本当に本物かを確かめる必要がありました。支払いの度に測りで計測するのは面倒なので、大きさと重さ、純度がきっちり決められた鋳造貨幣という形に通貨は進化していきます。