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2020年、私たちの住む世界は見えない脅威によりその様相を変えました。先が見えないという、誰にも等しく訪れた新しい境界線。それを人類は英知、連帯、そして想像力をもって超えていこうとしています。 正解のない問いに対し、ある視点を提示することが美の意味と考え、資生堂ギャラリーではこれからも、時代の息吹としての現代アーティストの活動を紹介することを続けます。世界の見え方の多様性を提示し、より良い未来とはどんなものかを社会に問い続けていきたいと考えています。

2021年、新しい年の最初の企画として、1月16日(土)から4月18日(日)にかけ、写真表現を軸に活動する女性アーティスト5組による展覧会「アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、そして、あなたの視点」を開催いたします。

広告をモチーフに別の視点から再構築するアネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、撮影された本の佇まいから背景や関係性を提示する潮田登久子、手縫いのオブジェを身につけたセルフポートレイトを起点に幅広い制作活動を展開する片山真理、「見る」という行為をインスタレーションで問う春木麻衣子、いくつもの「かつて当たり前であったはず」の境界を再提示する細倉真弓。

共通するテーマは、「境界」です。それぞれのアーティストが捉え、真摯に向き合っている「境界」はどのようなものでしょうか。作風のみならずキャリアもライフステージも多様なアーティストの視点を通して見る世界は、わたしたちが見ている世界とは違っているかもしれません。もしかしたら、似ているかもしれません。

「そして、あなたの視点」。

生まれるのは共感でしょうか、新たな境界でしょうか。

※資生堂ギャラリーは1919年の創設以来、常に時代を切り取る新しい表現の紹介に努めてきました。継続的に女性アーティストを支援してきたことも特徴のひとつです。資生堂では、よりよい世界の実現を目指すうえで、アートは世界と関わる大きな接点と考え、ダイバーシティ&インクルージョン、サステナビリティなどとともに重要な企業活動として取り組みを続けています。本展会期中の3月8日には国際女性デーInternational Women’s Dayを迎えることから、本展を通じて多角的にダイバーシティを捉える機会を提供します。

Untitled Database

※作家ごとの資料は、会場配置図中の作品番号に対応しています

資生堂の広告を見た人が「なにが見えるか、なにを感じるか」表現した言葉をもとに、ヒーマン&ヒロイはその広告を見ないまま、写真を制作しました。その写真にインスピレーションを得て大竹昭子氏がショートストーリーを執筆しました。

本展で展示している「本の景色/BIBLIOTHECA」撮影時の様子をまとめたテキストを潮田が執筆しました。

展示作品に関する制作メモを作家が執筆しました。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人数制限を行う場合がございます。詳しくは、【来館のご案内】をご覧ください。

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アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ「Remodeling Shiseido Gallery edition」(2020)©Anneke Hymmen & Kumi Hiroi

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片山 真理「shadow puppet #014」(2016) ©Mari Katayama.