第一章 交渉力の7つの要素とは

①合意したいと思う温度感

②他の選択肢の有無

③時間的猶予

④情報力(交渉相手のことを、どれだけ知っているか)

⑤演技力(嘘はダメだが、思わせぶりはOK)

⑥客観的状況(判例・世論・専門家の意見・相場価格etc)

⑦人間力(人としての信頼性)

第二章 信頼ベースの交渉

良い交渉とは?

①交渉の過程で相互に信頼感が醸成される交渉

②合意したことが履行される交渉

信頼関係を築く方法

①言ったことを守る

-小さな約束も守る

-安請け合いをしない

②情報開示する

-固有名詞を出して話す

-悪い情報も開示する

-タイミングを見計って開示する

-駆け引きする(上手くやる)

③相手の立場を尊重・理解し・利益を得たらお返しする

④共通の利害について話す

⑤好感を持ってもらう

-身嗜みを整える

-言葉使い

-共通点を見つける

-接触回数を増やす

-好意を示す

-権威と評判を(嫌味にならないように)活用する

第三章 満足する交渉

①正しい交渉相手と交渉する

②複数の交渉先を持っておく

③キーマンや利害関係を確実に抑える

④パッケージ化して交渉する  -売買の5条件

-品質   -数量   -価格   -納期   -支払い条件

⑤相手と自分の優先順位を理解する

⑥本質的な相手の課題を把握して解決する

⑦双方の利益や満足度が最大になるように課題設定の視座を上げる

⑧把握必要なことは相手に直接聞く

⑨電話・メール・会議・文章を上手く使い分ける

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第四章 ワンランク上の心理的交渉

YESと言わせる6つの武器

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行動経済学

①損失回避性

損失の不満は、利益の満足の2倍

②アンカーリンク効果

初めの提示価格が、

交渉のベース価格になる。

③多くの人は自信過剰

第五章 価格交渉

売り手と買い手では認識が違う

①保有効果

持ってる権威/利益は手放しなく無い

手放す利益や損失に注目してしまう

②リスク情報非対称性

買い手には未知であることがリスク

売り手と買い手の認識を合わせる

①相乗効果

②価格にこだわらない

③即金(未払いリスク無くす)

第六章 立場別交渉

売り手の交渉術

①相手はコンセサス型か、トップダウン型か?   ②相場を知る   ③ネガティヴ情報は先に伝え    ポジティブ情報は小出しに伝える    →損は得より2倍ダメージが大きい    →足元の月次業績が好調なことは最強のカード   ④基本的には安定性をアピール   ⑤個人の属人的な能力はアピールしない

買い手の交渉術

①本当に買うべきか再考する    -確証バイアスを取り除く     -いったん自己結論を出すと、不利な情報を無視するバイアス    -自己奉仕的バイアスを取り除く     -「成功したのは自分のお陰、失敗は外的要因」と思い込むバイアス    -ノスタルジーバイアス     -過去の出来事を過大美化してしまうバイアス   ②サンクスコストに惑わされず、ゼロベースで意思決定する   ③機会費用を意識する    -意思決定を先延ばしすることにより逸失する利益を意識する   ④売り手のインセンティブ、感情に配慮する    ex)継続発展して欲しい    ex)これまでの経営に敬意を払って欲しい    ex)業界から失敗したと見られてくない

第七章 自分の感情をコントロールする

相手のことを素直に受け入れられないバイアス

①自分の考え方は常識で、相手も自分と同じように    考えるべきで、そう考えない相手がおかしい   ②立場が異なる人というだけで、反射的に反対する   ③帰属のエラー    自分が原因ではないのに、失敗の理由が自分に    あると思い込んでしまう

相手に非難された時   ①防御せず相手の言い分に100%耳を傾ける   (全て吐き出すと、相手の気持ちも自然と収まる)   ②解決の糸口を見つけられる機会ととらえる   ③来ているだけなら譲歩したことにはならない

気持ちと意思決定   ・悲しい気持ちの時は、高い価格でも了承してしまう   ・怒っている時は、要求を否定しがち   ・高ストレスの時は、短期的利益思考になりがち     失敗した時   ・失敗した前後の記憶を消す   ・成長の機会と捉える   ・学ぶべきことは学ぶが、ひきづらない

プロフェッショナル・ネゴシエーターの頭の中―「決まる!」7つの交渉術 amazon.co.jp/dp/B00DEC3FSU/…