https://twitter.com/ryoheikomy/status/1453927653107400715?s=12
「610億円(124,457.07 ETH)でCryptoPunks(NFT)が取引された」というキャッチーな事実が、フラッシュローンの説明に最適だと思ったので書いていきます。
まずおそらく、610億円でNFTが取引されたのは「自分が自分にNFTを売っている」状況だと思います。
https://twitter.com/cryptopunksbot/status/1453872415591829504
目的は「最高額で取引された」という事実を作るため。遊び心のようなものだと思います。(取引をよく見てないので、実際に何が起きたかはしっかり把握せずに話すのでご容赦ください。)
では、これを同じように「高額取引された事実でNFTに箔をつけてやろう」と考えてみてください。
少し考えてみると、例え自作自演だとしても「610億円の元手を用意できなくないか?」となるはずです。これは一般的な感覚として正しいです。
この感覚を壊すのがフラッシュローンです。 ちなみにフラッシュローンは、Blockchain(主にEthereum)上の金融であるDeFiで実現できることの1つです。
フラッシュローンについて考えていきます。
まず、イーサリアム上だからできることとして以下を頭に入れてください。 「色々な処理を不可分に実行できる。」 不可分というのは、色々な処理(1,2,3とする)をした結果が「全て成功」か「全て失敗」の2択しかないことを言います。
1,2,3を実行するとして、1,2が成功しても、3が失敗するのであれば、遡って1,2の処理もなかったこと(失敗したこと)になります。
この特性を使うことで、以下の1,2,3を不可分に行うことが実現できます。 1: 600億円借りる 2: その600億円を使って何かする 3: 600億円を返す
1で600億円を貸す側は、借り手にどのくらい返済能力があるのかを知る必要がありません。なぜなら、3で返済できなければ1で貸した事実がなかったことになるからです。 通常の金融ではできないことです。
このように1つの処理内で貸して返すところまでやることで、多くの元手を使った処理をできるようにしたのがフラッシュローンです。
今回はBの処理でNFTを購入しています。売り手も買い手も自分であれば、1で借りた600億円をそのまま3で返済できるので、600億円を借り入れられたわけです。
フラッシュローンは、通常「大きな信用を持っている機関」や「そもそも大きな元手を持っている機関」しかできなかった「大きな元手を使った金融取引」を、個人に開放してくれます。 今回はNFTの自作自演購入でしたが、一般的にBではアービトラージをしているのをよく見ます。
私も以前「フラッシュローンを使った自動取引bot」を作ってみましたが、やってみると分かる難しいことも色々ありました。
朝5時に起き続けて、
機会が見つかったら、以下の自作スマコンの関数を呼ぶ
っていうシステムを作ったので、以下に知見共有。
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DeFiもNFTもまだまだ未開の地なので、興味を持った方は色々勉強してみるとおもしろいと思います