コロナになってから変わったことって、たくさんあると思うんですが、なかでも、レジでお金を払うスタイルって、どんどん新しくなってきましたよね。まず、店の人とお客さんの間に、ビニールのカーテンができました。最初のころは、ボロかったなあ。あわてて作ったから、グラグラしてて、倒れそうでした。あまりにかっこ悪いから、すぐプラスチックの間仕切りになりましたね。
そして、現金はなるべくさわらないほうがいいだろう、ということで、一気にキャッシュレス化が進みました。プラスチックの間仕切りの上には、支払い方法を示すアイコンが、びっしりとはられています。日本は結構、現金のいる国だったんですけどね。この間、レジに並んでる間に数えてみたら、20個もありましたよ。クレジットをはじめ、チャージして使うカードや、QRコードで払うスマホのアプリなどなど。
さあ、どれにする?今決めなきゃ、順番がすぐに回ってくるゾ。早く決めなきゃ、後ろの人に迷惑だ。急げ急げ。えーと、今日、んーあんまりお金ないな。カードにチャージもできてないし…QRで払うか。
「すみません、このアプリで払えますか。」
「あ、お客様、申し訳ございません。当店で、そちらはお使いになれません。」
「え、じゃあ、現金しかないわ。ちょっと待って。えーっと」
「お客様。お支払いは、あちらの機械でお願いいたします。」
「あ、そうですか。」
「はい、画面の指示にしたがって、お支払いください。」
プラスチックの間仕切りの次に出たのが、これ、自動支払機です。
「カード入れるの、どこ?ここ? また、変わった?」
聞いても、プラスチックのせいで、店員さんの声は、よく聞こえません。初めは、店員さんが操作してくれてたはずなんですけどねえ。えーもちろん、現金だけでなく、他のいろいろな支払い方法にも対応しています。おまけに、英語や中国語で教えてくれるものもあります。いやあ、店員さんより優秀じゃないですか! 商品のスキャンするだけなら、いる意味ないじゃん!と思ってたら、あー本当にいなくなっちゃいましたね。
機械だけおいてある「セルフレジ」というのが、できました。お客さんがバーコード、自分でスキャンして、機械で支払うんですよ。ね、店員いらない。現金も要らない。
あーだから、本当に現金、持ち歩かなくなりました。財布忘れても、スマホ忘れない。でもね、そんな世の中で、お年寄りは大丈夫なの?って思うことがよくあります。だって、日本は3人に1人が、65歳以上の国ですよ。さらにその中で新しいレジを使える人が、いったいどれぐらいいるの?って心配になっちゃうんですよ。ねえ、店員さん、せっかくレジにいるのなら、ちょっとぐらい、手伝ってあげたらどうかな。買い物って、お金を払うだけじゃないような気がするんですよ。
あのね、この間たまたま入ったスーパーにね、「カメさんレジ」というのがありましたよ。そこには自動支払機がありませんでした。
「ここは、お金を払うのに時間がかかってもいいレジです。お年寄りの方、赤ちゃん連れの方、どうぞゆっくり、お支払いください。店員が承ります。」と書いてあったんですよ。
私はわざとカメさんレジに並んで、お金を払いました。
「やあ、夕方はお弁当が安くなるから、助かるわ。」
「そうでしょう? また、いらっしゃってくださいね。」
店員さんと少しおしゃべりをしてから店を出ました。また来ようと思いました。