私は月に2回、近所の小学校の図書室に行くのを楽しみにしています。そこで、子どもたちに三味線を教えるお手伝いをしてるんですが、それより何より、大人になってから、子どもの図書室に行けるっていうことが、楽しくてたまりません。あーこれ昔読んだなあ、なつかしいなあとか、ながめるだけのことあれ、え?何これ!って、思わず手に取っちゃうことあります。だって表紙がマンガで、おもしろそうなのが、多いんですよ。

ノーベル賞作家の、本の表紙がマンガ。世界で一番古い小説、と言われている「源氏物語」は中身もマンガです。んー最近、マンガの本、増えたんですかね。ここ、学校の図書室なんですが。「学習マンガ」っていうんですけど、ヘレンケラーに、エジソン。ああ、偉い人のシリーズね。それから、えーと「まんが日本の歴史」全21巻。おー!調べてみると、あーアマゾンでも売ってますね。えー17,380円です。うーん、入学のお祝いにも買えそうかな。出版社が「集英社」…あ、少年ジャンプの会社ですね。ドラゴンボールやワンピースの会社ですよ。

ジャンプといえばね、おもしろい経験があるんですよ。ジャンプの発売日は月曜日なんですが、ある人気マンガが、3年続いてついに終わるという日の月曜日、電車に乗ってた会社員がみんなジャンプ読んでたことがあったんです。20代も30代も、みーんな、下向いてじーっと読んでるんですよ。ちょっと変だったけど、私も最終回読みたかったので、必死でとなりの人のマンガ、ちらちら見てました。あれは、びっくりしましたね。

マンガがあって、当たり前の生活。マンガで読めないコンテンツはないくらい、日本人の生活とマンガは結びついています。特に私の世代はマンガで大きくなった幸せな世代です。「学習マンガ」こそ、今ほど多くはなかったけれど、フランス革命とロシア革命をまるごと覚えられたのは、マンガのおかげ。旧ソ連とアメリカの「冷たい戦争」が理解できたのも、マンガのおかげ。テニスやバレーボールのルールを覚られたのも、マンガのおかげです。まだあるよ、えー「日本経済学入門」とか「フロイトの心理学入門」…難しい勉強も、マンガから始められるようになっています。「入門」ってのがいいですね。詳しいことは本を読め!っていうことでしょう。

でもねえ、もう、字、読むの、いやになってきた…絵に描いてもらった方がわかりやすいじゃん。あーバカになってるかな、私?んー動画だったら、もっといいですね。私の世代はマンガとともに、今の世代は、動画とともに成長しているのでしょう。マンガはアニメになって、映画になって、さらにはゲームにもなって、進化していっています。1つのコンテンツを4回も楽しめたら、もう、お腹いっぱい。なんて幸せ!えーこのメディアミックスは、世界中に広がっていますね。

オンラインで海外の方とレッスンをするとき、どうして日本語したいのか、必ず聞くようにしてます。もちろん、留学したいからとか、仕事に必要だからとかの理由の方もいらっしゃいます。けれども、日本に行く予定はないけれど、とにかく好きなマンガやアニメを日本語で理解したいという人が、ほんとに多いです。

ただ、心配なことがひとつ。オタクの方に、「まりさん、日本語はオタク文化のラテン語ですね。」って言われたことがあります。ローマ帝国はなくなって、ラテン語は日常で使われなくなりました。もし、日本のマンガ・アニメ文化がなくなったら、日本語もなくなる?あーそれは大変!マンガは私に仕事までくれたのに! じゃあ、今度は日本語から、マンガやアニメのすばらしさを、伝えていきましょうか。

「見てから読むか、読んでから見るか」

70年代、小説とタイアップした映画がたくさん作られました。そのときの映画のキャッチコピーが、これです。

さあ、アニメやマンガを見てから、日本語の勉強を始めたみなさん。勉強してから見るのも、おもしろいですよ。そんな世界に、みなさんを連れていってあ・げ・る。

無題

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https://anchor.fm/kikimimi/episodes/48-e1uq6ui/a-a9anid3