Lightblueは完璧主義で失敗しない会社かと思われたかもしれません。しかし、実際の私たちは多くのミスを経験し、その失敗の反省から社内のワークフローや基準が整えられています。これからも、失敗を繰り返しながら、社員と一緒に成長していくことを目指しています。

失敗1: 優先順位が曖昧で意思の疎通が難しくなっていた

社内のバリューが言語化されておらず、スピードと質の何を優先すべきかや、なにが社内で称賛される行動なのかの定義が曖昧でした。Lightblueでは、Fast Firstというバリューがあるように、仕事の質と時間は比例しないことがあり、目的を理解した仕事が生産性向上には不可欠だと考えています。これは、創業時から重視している考えですが、バリューとして明文化していませんでした。その結果、入社して日が浅いメンバーは、雰囲気でこのバリューを気づく必要があり、そのことに気づくまでは丁寧に仕事をしているつもりが、アウトプットが遅いという評価を受ける可能性がありました。このようなズレは、プロジェクトマネジメントや日々のルーティーン業務に大きな影響を与え、プロジェクトの遅れを引き起こしていました。

そこで、2020年の夏から、バリュー策定プロジェクトを立ち上げ、Lightblueで大切にされるコアバリューを明文化し、みんなが共通の原則にしたがって動くことができるようになっています。このような失敗があったからこそ、バリューの重要性に気づき、バリューを浸透させることに本気で取り組んでいます。

失敗2: 要件・前提が曖昧なプロジェクトを受けて、対応が後手に回った

営業成績を上げていくためにチャレンジングな仕事を提案し、新しいことに取り組むことは非常に重要です。しかし、チャレンジングな仕事の場合は、普段以上に要件や期待値を明確にすることが重要です。そこが足りずに痛い目にあったことがあります。

例えば、私たちが得意とする課題ヒアリングからソリューション提案ではなく、エンドの顧客からSIerが受けた仕事をLightblueが請けるというプロジェクトで、既に1年以上進んでいるプロジェクトのアルゴリズムの精度アップという仕事がありました。画像と言語処理両方の技術が求められるチャレンジングな内容で、これが成功すれば、新たな提案にも繋がるといった期待を持っていました。

しかし、エンドの顧客の要望とLightblueが受注した際にSIerからうけていた説明が異なり、受注後に技術的な難易度が非常に高いことと、Lightblueが参加する以前のソースコード管理とアルゴリズムに不備があることが判明しました。このような既存アセットによる開発遅延や不具合といったトラブル対応に馴れておらず、上手くハンドリングできない状況に陥る場面もありました。結局は、追加の人員を投入し、納品まで至りましたが、辛い経験でした。

このような経験から、適切な挑戦と、挑戦する場合の条件について学びました。技術的な挑戦要素が強い場合は特に、顧客の期待値や前提の確認を丁寧にすべきだと考えています。Sail Onのようなバリューに代表されるように、挑戦することは重視していますが、現場の社員の負荷が高くなりすぎたり、顧客の信頼を失ったりしたら元も子もありません。

そこで、Lightblueでは直請けの仕事にこだわっています。これは、利益やプライドが理由ではなく、Lightblueの強みを活かすには課題の定義部分から自社で担うことで、より大きな成果を出すことができることを、過去の失敗から学んでいるためです。

失敗3: 残業しすぎていた

オフィスがマンションだった当時は、終電以降も働くような状態が続いていました。もともと、研究室の延長のような雰囲気がすきだったこともあり、インターンと遅くまで残って実験や資料作成することが楽しかったのです。デートに行くときも、終電ギリギリまで仕事して、終電の遅いJRを使うといった生活でした。この時代は、インターンが主力で、フルタイムの社員も多くなく、問題と考えていなかったのですが、フルタイムのエンジニアの社員が入社してからは、勤怠管理を導入し、適切な管理をはじめました。

この取組は、現在も続けており、月の残業時間の平均は15時間以下になっています。

また、月に1度のzoom飲みの際は、16時に仕事を切り上げ、業務時間中に懇親を深めるような時間をとっています。研究室の延長のような雰囲気はこれからも大事にしていきたいですし、基本的には社員の自主性を重んじる会社です。そのため、一定の基準を満たす社員はフルリモート勤務も可能で、フレックス制度と合わせることで、自由な働き方を実現できると思います。

また、子育て中の方も働きやすい環境を実現できるように努力しており、悪天候や子育てが理由のリモートワーク・出社時間変更、男性社員の育児休暇、ベビーシッターの補助などの仕組みを整えています。その結果、最近では、子育て中の女性の応募も増えてきていて、社員でも結婚を考えるメンバーも増えています。

まだまだ不十分な点も多いですが、若い会社として従来の価値観にとらわれない働き方を目指し、メンバー一人ひとりによりそった制度を作っていきたいと考えています。

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