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見た目は健康——それでもどこかしっくりこない日常

子どもの頃、見た目は健康そのもので、大きな病気もせず育ったと思われていました。

けれど実際は、朝礼で立っていると気分が悪くなり(今でいう起立性調節障害のような状態)、テレビを見すぎると体調が崩れ、運動で痛めた古傷は季節の変わり目に決まって痛みました。

子どもの頃からのなぜか肩こり。特にピアノの練習中はひどく、車酔いも常で乗るたびに吐き気。

「病気とまでは言えないけれど、なんとなく心地が悪い」

そんな違和感がふつうになっていた日常でした。

中学・高校——外から見える私と本当の自分のズレ

中学では学級委員など能力以上に頑張り過ぎたためなのか、気づけば燃え尽き気味でした。

高校に進んでからは、女子高ということもあり、中学とは違ってよい意味で干渉の少ない居心地のよい環境でゆったり過ごしていました。

ただ、「外から見える元気な私」と「本来の自分」のギャップはあったももも、周りに心配をかけたくない思いで、元気なふりをすればするほど、どんどん心は疲れていく感覚はぬぐえません。

身体は元気。でも心はついてこない。

保健室へ行くと、理由が曖昧でも受け入れてくれる先生がいました。

その優しさに支えられながらも、当時の自分は「何が問題なのか」さえ分かりませんでした。

この根っこのズレに気づいたのは、社会人になって専門家のカウンセリングを受けてからです。

看護を学んだ短大時代

「安定して働ける資格を取りたい」

そんな現実的な理由で看護学科へ進学。