2025.7.22-31

つくばメディアアートフェスティバル2025

茨城県立つくば美術館

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これまでの纏った体感を記憶・蓄積している自分の身体を記録しておくため、自身を重ねた土偶を制作した。よって身長はわたし(古屋)と同じ151㎝。

土偶は、いまだ正体不明な存在。 定住民族が多く暮らしたとされる関東地方に多数出土している事実。災害があっても、そこに住み営みを続けるためには、社会やコミュニティは複雑化せざる得ない。そんな中で人々は何かを想い、願い、土偶を創った? それなら、複雑な社会の中でいま、生きるわたしの記録を土偶にのせることもまた、意味になるのでは。

わたしが直感的に土偶にした意味は、後につながった。

制作の中で塞いでも塞いでも生じるヒビ割れと、自身が隠したくても隠れない自身のコンプレックスや自身に対するわからなさが重なり苦悩した。これは、自分を重ね記録として創作する中でしか生じ得なかったであろう経験だった。この中で、ヒビ割れ自体も自身の一部として、ポップに強調して見せること、その際に自身が実際に纏っていた破けてしまったレースや布、こぼれてとれてしまったビーズを使うことで自身を自身の纏いに掬ってもらった。ヒビもわるくないと思える。(手放す感覚)

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茨城県立つくば美術館.第7回つくばメディアアートフェスティバル.2025.8.1-11 にて展示