
大腰筋への血流改善を中心に“筋肉チューニング”を行っています。
施術後、「腰が反らなくても立てる」「呼吸が楽になった」といった変化を感じる方が多く、循環と構造を同時に整える重要性を実感します。
腰の反りを解くことは、姿勢を変えること以上に「生き方の軸」を取り戻す行為です。
足から呼吸までを整える旅の先に、疲れにくく軽やかな體が待っています。
【1】栄養血管:大腰筋を潤す“生命線”
- 主な供血源
大腰筋は、腰動脈(lumbar arteries)の枝によって栄養されます。
腰動脈は腹大動脈(aorta abdominalis)から直接分岐し、第1~第4腰動脈がそれぞれ対応する椎体レベルで供血しています。

- 関連血管の走行
腰動脈は腸腰筋の間を走りながら、脊髄へも枝を送り、同時に腰神経叢(plexus lumbalis)を養います。
つまり、筋と神経の双方に酸素・栄養を届ける“共有血管”なのです。
- 臨床的意義
反り腰などで大腰筋が拘縮すると、この腰動脈枝が物理的に圧迫され、局所の血流が低下します。
結果として乳酸や代謝老廃物が滞留し、「硬さ」「重さ」「痛み」という感覚へと変換されます。
ここを解放してあげることで、筋弛緩だけでなく末梢循環そのものが蘇生します。
【2】支配神経:感覚と運動のハブ
- 神経支配
主に腰神経叢(L1〜L3)から分枝した筋枝が支配。
この神経叢は、横隔膜下・腎臓後方・腸腰筋の中を通り、さらに大腿神経(femoral n.)や腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経へと連なります。
- 機能神経学的な観点
腰神経叢は、交感神経幹と近接しており、自律神経の入力を強く受けています。
つまり、大腰筋の過緊張は単なる運動制限ではなく、交感神経の過活動(fight or flight反応)を反映している場合が多い。
→ 反り腰の患者に“呼吸が浅い”“常に力が抜けない”という訴えが多いのは、筋緊張と交感神経興奮がループしているからです。
- 逆に、施術で大腰筋が弛緩すると
→ 血管拡張(末梢血流の改善)
→ 横隔膜運動の回復(呼吸の深まり)
→ 迷走神経(副交感系)優位へシフト
という全身のリセット反応が起こります。
【3】呼吸・姿勢・循環をつなぐ「大動脈の守護筋」
大腰筋は横隔膜の脚(crura)と連結しています。
この連結があるため、呼吸動作と血流は密接に同期します。
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- 吸気時:横隔膜が下降 → 大腰筋が等尺的に支え → 腹腔内圧が安定
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- 呼気時:横隔膜上昇+大腰筋の弛緩 → 腹腔・骨盤内の血流が戻る
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この協調が乱れると、静脈還流やリンパ流も滞る。
したがって大腰筋の硬さは「姿勢の乱れ」であると同時に、「循環のボトルネック」でもあります。
【4】臨床的フォーカス:筋肉チューニングによる再活性化
あなたの記述にある「筋肉チューニング」によって、