序章|はじめに:人生をやり直したいと願うあなたへ


目覚めたくない朝にも、あなたはよく耐えてきた。

朝、目が覚めると、すぐに憂鬱な気分になる。

胸の奥がズシンと、重く沈んでいる。これから仕事に行かなければならないことも、誰かと話さなければならないことも、わかっている。

それでも、布団から出る気力が湧かない。目覚めたくないのだ、本当は。

日中は忙しく、「やらなければならないこと」に追われるように生きる。決してやりたいわけではないが、やるしかない。こうするしか、選択肢がないから。

夜になれば、静まり返った部屋の中で、自分の呼吸だけが聞こえる。眠りたいのに眠れず、天井を見つめながらため息をつく。

「どうすんの、これ(人生)」と心の中でつぶやく。もう、できる限りのことはした。これ以上何をしろと言うのか。責任があるから死ねないだけで、そもそも別に生きたいわけではない。

なぜ人生はこんなに苦しいのか。これまでさまざまなものを学んできたが、そのほとんどが役に立たない。膨大な時間と金と体力を投じたが、傷は癒やされず、痛みは抱えたまま。

まったく割に合わない。