前世:幻のゲーム
アーケードのローグライクゲームが開発されていたが、修正不可能な致命的バグがあり制作が打ち切り。世に出ることは無かった。
基盤…Z80
『NEBULA PASSAGE(仮)』
企画兼プログラマ 成羽 環(なしば たまき)
成羽は、初めて企画を任された『NEBULA PASSAGE(仮)』を出世の賭けとした。
だが、バグに阻まれてお蔵入りとなり、その挫折を一生引きずることになる。
彼は生涯、このゲームを“黒歴史”として口を閉ざした。
イメソン
https://youtu.be/ESx_hy1n7HA?si=5DlorE57XBOmGOyT
出会い(起動の瞬間) ・成羽環は若手プログラマ。初めて企画を任されたタイトル『NEBULA PASSAGE』を出世の賭けとして抱えた。 ・企画,コードを一手に担い、最初の電源投入で ナル(前世)=ゲームの概念 が立ち上がる。 ・ナル(前世)にとって成羽は「世界を作ってくれた人」 ・「仕様を与えられれば、わたしは正しく動ける」――そう信じ、愛に似た忠誠心で成羽に応えようとする。
制作の日々 ・成羽は深夜残業しながら、コードを組み、ナル(前世)を何度も起動した。 ・ナル(前世)は仕様変更や調整も「愛されるための試練」だと信じ、どんな形にも適応しようとした。
崩壊(バグと打ち切り) ・迷宮生成システムに致命的なバグが残り、成羽は最後まで直すことができなかった。 ・上司からの打ち切り決定。 ・成羽はバグに魅せられ、修正に溺れて自滅 ・自分を許せず、やがて ナル(前世)=企画そのもの を憎むようになる。
別れ(EXECUTION) ・成羽はプロジェクトを閉じる最後の操作をする。 ・その一瞬は、ナル(前世)には「処刑」でもあり「成羽との最期の接触」でもあった。 ・ナルは execute の命令を愛の証として受け入れ、概念としての“死”を選んだ。