メタバースの土地
メタバースという言葉が一気に広まっているせいか、メタバース上の土地を表すNFTがたくさん買われていて、中には高価に売買されているものもあります。
例えば、NFTゲーム「Axie Infinity」の土地は、550ETH($2.4M)という記録的な価格で販売されました。珍しいと分類される「Genesis」という土地タイプの一部で、Axie Infinityのマップの中央に位置しています。
さらに先週、カナダの投資会社Tokens.comは、Decentralandのバーチャル土地を$2.5Mドルという価格で購入しています。この土地は、Decentralandのファッション・ストリート地区が拠点となっていて、ファッションブランドの「メタバースでデジタル商品を展示したい」という需要に対応するために開発される予定です。
またアディダスもThe Sandbox上の土地を購入しています。VRと絡めて何かスポーツ関連のことを推し進めていくようです。ちなみにアディダスはCoinbaseとのパートナーシップを組み購入したようです。
メタバースが本格的に利用されるようになれば、NFTによる所有権が大切になってきます。それはただ家や部屋やアートを見せびらかすというためだけではありません。それよりも、「誰が部屋に入れるのか入れないのか、誰が家具を使えるようにするのか」などの権限を、持ち主本人が所有権によって変えることができるためです。このプログラマビリティは、NFTが表すデジタル所有権によって可能になります。
音楽NFTのプラットフォームである Royal が、$55Mドルを調達しました。
a16zがリードとなり、Coinbase Ventures、Founders Fund、Paradigmなどのファンドや、The Chainsmokers、Nas、Logic、Kygoなども音楽界の有名人が投資しています。
Royalについては以前書いたのですが、音楽アーティストがNFTを発行し、自分の音楽の所有権をファンと共有できるプラットフォームを目指しています。
音楽はみんな大好きで、供給もあって需要もあって、必要とされてるのはモデルだけです。そんな中で、ストリーミング収益の一部をNFTホルダーに共有するというのは、破壊的なモデルです。
Royal上で、アーティストは、ファンのためにロイヤリティをどれだけシェアするかを決めます。
実際 DJの3LAU は、最新曲「Worst Case」の50%のストリーミング所有権(=収益)をNFTにして、333個限定で配布しました。
何をロイヤリティとするかはアーティスト次第で、3LAUのようにストリーミングに限定する場合や、他の収益をロイヤリティとする場合も出てくると思いますが、Royalとしてはなるべくアーティストに柔軟性を与えたいそうです。
Royalはさらに、自分のウォレットがなくてもアーティストNFTを取引できるという取引所のような機能も計画しています。
Terra上のNFTマーケットプレイスTalisが$2.3Mドルを調達しました。