https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/adb54822-a6a6-4602-8f4e-c590c87f8399/rectangle_large_type_2_86d013c126e74cb96dab41dcd06d4f9a.jpg

「Web3(ウェブスリー)」という言葉をよく聞くようになりました。日本国内だけではなく、世界中のIT領域のトレンドキーワードになっています。テスラ・SpaceXのイーロン・マスクや元Twitter CEOのジャック・ドーシーが”Web3”に意見を述べたことも話題になりました。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/206ea2a3-52bb-445c-b17e-0cf1c7769f65/picture_pc_9b175ed9e62f39def6dacb64c20a62fb.png

2021年の流行語大賞ノミネートは「NFT(Non-fungible token)」でしたが、早くも「Web3」が2022年の流行語候補に名乗りを上げたかたちでしょうか。

そもそも「Web3」とは何か?

そもそもWeb3とは何でしょうか? 次のツイート内の表にあるような整理が一般的になされています。

Web2は、15年前の流行なのでWikipediaを見ると懐かしさがこみ上げてきますが、ブログやSNSなどの送り手と受け手が双方向にあるウェブサービスが登場するなどの現象を指していました。

上記の表でも**Web2は「Read-White(読む-書く)」**と整理されていますが、みなさんもTwitterやInstagramで日々発信されていると思いますので、言わずもがなのことかと思います。今では当たり前のことも、昔はweb2と呼んでいました。

Web3は、読み書きに加えて**「所有(Own)」**が加わっています。これはどういうことでしょうか?

最もわかりやすい事例が、実は2021年に盛り上がった「NFT」でした。デジタル資産として「所有」できるのがNFTです。

これまでのWeb2、たとえばアマゾンで購入した電子書籍はアクセス権を付与されているだけなので、電子書籍はブックオフに売るなど中古本として売買できません。しかし、Web3のNFTはデジタルデータでありながら、マーケットプレイスでメルカリのように自由に取引ができます。

NHK日本経済新聞など、主要メディアでも何度も取り上げられましたので、ここでは詳しい説明は省きます。

では、この**Web3の「所有(Own)」**がなぜインパクトを持って世界中から迎え入れられているのでしょうか?

Web3で「所有(Own)」が重要な理由は?

そもそも**「Web3」はエコシステム(生態系)**です。辞書には、次のように解説されています。

経営・IT分野の新語。複数の企業が商品開発や事業活動などでパートナーシップを組み、互いの技術や資本を生かしながら、開発業者・代理店・販売店・宣伝媒体、さらには消費者や社会を巻き込み、業界の枠や国境を超えて広く共存共栄していく仕組み。本来は、生物とその環境の構成要素を1つのシステムとしてとらえる「生態系」を意味する科学用語。(『知恵蔵』)

「NFT」は、そのエコシステムの1つのコンポーネント(構成要素)にすぎません。その全体像は、先日にいっしょにTwitterスペースで話した編集者のコムギさんが図解してますので引用します。

「ID/NFTs」「Dapps」「Exchange/Tokens」「DAOs」「Layer1-2」──エコシステム(生態系)である「Web3」を形づくる数多くのコンポーネント(構成要素)たち。きっと「なんだか難しそう……」と思われたかもしれません。しかし、ご安心ください。今回は1つだけ覚えれば大丈夫です。

**すべてのコンポーネント(構成要素)に共通している最も重要な要素、それが「所有(Own)」**です。

なぜ「所有(Own)」が重要なのでしょうか?