基本情報

授業の概要・目的

「データを証拠に変える装置」としての統計学は、今日の科学において特権的な役割を担っ ている。しかしそれだけでなく、帰納推論への形式的アプローチとして見た場合、統計学はヒューム以来の哲学的問題に対する様々な示唆を含んでいる。本授業では、現代統計学を支える数理的枠組みを概観した後、ベイズ主義、古典検定理論、機械学習を始めとした種々の統計学的手法と、そのもとにある哲学的思想を明らかにする。とりわけ、それらの統計的手法と、現代認識論における内在主義、信頼性主義、認識論的プラグマティズムとをそれぞれ比較し結びつけることで、統計学と哲学的認識論の間の関係性を探る。

到達目標

授業計画と内容

  1. オリエンテーション

  2. なぜ哲学/統計学は統計学/哲学の問題になるのか(序章)

    第2回講義レジュメ