9/30(木)AM10:00 猿の絵が描かれたNFT「BoredApe」にて、単体での過去最高値となる769ETHでの取引が発生。

取引されたNFTの実態としては、猿の絵がかかれた画像(jpeg)に過ぎません。では、なぜBoredApeにこの値段がつくのか解説します。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/55b32827-b038-4cef-870d-f934ae0a16f6/picture_pc_92a55ae633ca97a7263742f3021970f1.jpg

●BoredApeYachtClubのリリース歴史が深いものではありません。リリースはたったの半年前です。 2021年4月23日にリリース。0.08ETHで10,000個発行。 最初の一週間ほどはあまり売れませんでしたが、著名なNFTコレクター買ったことで注目を浴び、一気に売り切れました。「リリースしてすぐに売り切れた」わけではなかったことは、少数による買い占めではなく、多くの方が持つ効果となりました。

●NFTに「コミュニティ」を持ち込んだ最初のプロジェクト 似た画像を10,000体発行するようなコレクティブルNFTは、クリプトパンクスのように、画像を販売するのみのものが主流でした。

BoredApeは、NFTの会員証としての機能をNFTに追加。 所有者が恩恵をうけることができるように設定しました。

【所有者の特典一例】・会員限定のdiscordチャンネル・メンバーだけが書き込めるらくがきトイレ(15分ごと1ピクセル)・限定でのフィジカルグッズ販売 ・高額で売れるNFTを追加で無料配布

また、購入者たちがtwitterのプロフィール画像をBoredApeに変更したことでSNSでの注目を集めました。現在では**「自分が持っているNFTだけをアイコンにできる」**暗黙の了解が生まれています。さらに、今後メタバース(参加可能な3D空間)で使用できる「3Dアバター」の配布も発表されています。

●コミュニティの活動 販売側の施策も優れていますが、ホルダーによるオンライン、オフラインでの交流も活発におこなわれています。オフ会の画像などはまさに"パリピ"。アメリカ発のコミュニティという色が強いです。

さらに、ホルダーには**「自分が持っているBoredApeは自由につかえる、商用利用も可能」**という権利が付与されています。コーヒー豆のお店がパッケージにしたり、個人がTシャツを販売したりする、などから始まり、派生として「BoaredApeをモチーフとしたマンガや小説のプロジェクト」も立ち上がり活動が進んでいます。

最近では、世界的DJマシュメロやNBA選手など、有名人が購入してアイコンにしたことも話題になりました。

●値段が高騰した要因 クリスティーズやサザビーズなど、リアルで美術品がやりとりされるリアルオークションにも出品。ドルでの販売でも高値がつくことが印象付けられ、"箔"がつきました。

●今後のBoredApe販売時に好評していた「ロードマップ」の内容をすべて実施。 追加で「ロードマップ2.0」を画像で発表。 詳細は不明ですが、ワクワクする内容になっています。

今後もNFTをリードするプロジェクトとして、期待が集まっています。 また、コミュニティをつくるNFTの始祖。先導するプロジェクトとして、いまつくられている全てのNFTプロジェクトの参考となっています。

●描いた人 miin NFT情報コレクター twitterで発信しています。お気軽にフォローしてくれると喜びます。https://twitter.com/NftPinuts

私も運がいいことにBoredApeをひとつ持っています。 商用利用可能である点を活かして、suzuriでステッカー、スマホケース、Tシャツを販売してみました。 「興味あるけど、いまから数千万だして買えないよ!」という方、是非。