1. RAMA WORKS（オーストラリア）

■ 概要

RAMA WORKSは、オーストラリア・メルボルンを拠点とするカスタムキーボードブランドで、美しいアルミCNCケース、洗練されたデザイン、確かなビルドクオリティで高い人気を誇っていました。KARA、M60-A、U80-Aなど数々の人気モデルをリリースし、アーティザンキーキャップでも大成功を収めました。

■ 問題の発生

2021年以降、複数のプロジェクトで深刻な納期の遅延が発生。具体的には：

• KARA：2020年に受注されたにもかかわらず、2023年以降も届いていないケースあり。
• U80-A SEQ2：納期予定から1年以上が経過しても出荷報告なし。
• M60-B Rainbow：生産完了の報告がされていたにも関わらず、一部ユーザーへの配送が行われていなかった。

■ 内部崩壊

2024年中頃、RAMA WORKSに勤務していた元社員による内部告発がSNSにて公開されました。内容は以下の通り：

• 4か月以上の給与未払い
• 退職金および年金未払い
• 会社口座へのアクセスができず、業務が麻痺
• スタッフ全員が同時に退職

この告発を受けて、RAMA WORKSは実質的に全機能を停止。SNS・公式Web・Discordの更新も止まり、カスタマーサポートは機能していない状態となっています。

■ 影響と現在

• 2025年時点でも、複数のプロジェクトが未発送、返金も行われていない。
• RedditやGeekhackでは、被害報告スレッドが複数立ち上がり、集団訴訟やチャージバック対応を呼びかける動きが見られる。
• 一部では、清算手続きが進行中とされるが、公式からの発表はなく、確認困難。
• 創業者であるWil Bramanto氏の音信は途絶えており、現状は事実上の倒産・失踪扱い。