形成外科は、外科や内科にならぶ基本診療科の一つです。本邦で60年以上の歴史を持つものの、他科に比べると新しい診療科で、特定の臓器や患者層を対象にしていません。むしろ技術を元に治療対象を広げてきた経緯をもち、診療科横断的な活動を行う側面があります。
これからの医療を担う一翼として自らも発展するだけでなく、多様化する医療界全体が進化するための重要な役割もあります。独自の視点を活かし、他科と協働しながら貢献の仕方を追求する姿勢が、形成外科には求められていると感じます。
そのため、教科書や先達の教えを身に着けることだけに満足せず、いかにしてよりよい医療を提供できるかを真摯に考え続けることが大切です。経験を自分ごととしてとらえる姿勢、その基礎となる人格の涵養も併せて重要と考えます。
形成外科は、頭からつま先まで、ゆりかごから墓場まで、さまざまな患者さんや患部を対象としており、一度触れると魅力を感じることができると思います。
ぜひ現状の医療（今の当たり前）に満足しきらず、次の時代の当たり前を、一緒に作りましょう！
問合せ先：
鹿児島大学病院 形成外科