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名前:ファウスト(Faust) 所属:医務室/博士または医師 一人称:私 性別:なし 星座:不明 身長:176cm 体重:60kg 髪色:白や黄緑っぽい金髪 瞳の色:明るい黄色 身体の状態、病気:現在の姿は擬似的な肉体で、微弱な五感がある 恋愛、結婚観:なし 出身と時代:どこかの宇宙、星雲F 城の認識:調査中 恐怖:なし 酒癖:香りが強すぎて苦手

城に住む博士、医師。常に冷静沈着で淡々と落ち着いたしゃべり方をする。謎の多い人物で、食事や睡眠を必要とせず、どちらかというと男性的な姿をしているが雌雄もない。肉体があるように見えているのは触覚に訴える周波を流す擬似的な肉体であり、ファウストは「本当の自分はブラウン管の向こうにいる」と表現する。本人は微かな五感しか感じられないが、その中でも特に聴覚と嗅覚を好む。  「エーテル体」という人体に誰にでも備わっているエネルギーをパン生地のように直接こねて操る技術を持ち、それに追随する形で変化する肉体をも治療することができる。グレイホルムの城に来たものは多かれ少なかれ彼の治療を受けているため、妙な人物ではあるが尊敬や恩義を集めている。ちなみに治療には筋肉痛とも幻肢痛ともとれる強烈な痛みを伴う。  城の人間たちの苦痛を取り除くことに執心するのは、単に彼が善なる心の持ち主であることも確かだが、物質的なものを操作し作り上げる造形の喜びを感じており、この城の人々ひとりひとりを「作品」ととらえている節がある。特にマリーは人間の美しい顔というものを研究し慎重に調整したため、自分の擬似肉体を捨ててでも助けたいほど思い入れがあるらしい。

人間の造形というものに興味があり、絵画や彫刻の本を見るのが好き。

本人曰く1808歳。ファウストという名前は、その年に出たゲーテの物語にちなんでバリィが名付けたもの。初めの頃は人間的な発声に苦労し、ソナーのような不思議な笛の音を響かせることしかできなかった。

正体は物質を持たないエネルギー体。意思を持つ星。星雲に棲んでいる生命体。個を持ちながらも人間のような明確な境界線を持たず、磁場のように引き合ったり反発したりしながらあぶくのように存在している。光の粒子で構成されており、影を持たず、星雲全体が一つの巨大が交響楽のような調和を生み出している。  主に周波数によるコミュニケーションを好み、特定の振動で意思を伝えあったり、共鳴することで知識や感情を交換する。テレパスと言い換えても過言ではない。そのままでは情報量が膨大すぎるため、必要に応じて会話のように振動を整理し、リズムを持たせることで違いの意図を明確にする。このリズムの美しさが人間でいう詩や音楽の存在であり、彼らはそれを楽しんだり好みがあったりもする。  そのため、声や表情でのコミュニケーションは苦手な分野。気遣いや社交辞令といったものは後天的に学んだものであり、人間たちとの交流のために頑張っている。

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星雲F

生まれたばかりの星の光で輝いている巨大な星雲で、ファウストの記憶の限りでは暗くなったことがない。推定年齢は一万年と若く、少なくとも1808年は存在している星雲。  ファウストと同じような存在が数百は暮らしており、それぞれがエーテルからなるエネルギーの体を持ち、高度な精神的な文化を築いていた。意思の齟齬は発生せず平和だったという。  たまに星の爆発などで体を損傷する者がいたため、エーテル体の研究者であるファウストがそれを癒す役目を負っていた。物質が存在しないために記録がないが、ファウストたちは「記憶の雲」のなかに生まれてからのすべての記憶を半永久的に忘れずに置いておくことができる。