<aside> 💡 ここではWeb3.0業界で当たり前のように使われる「トークン」の解説をしています

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前章ではWeb3.0が推し進められる要因を内圧と外圧に分けて解説しました。いよいよWeb3.0の各レイヤーの話に入っていくわけですが、その前にいくつか必要な前提知識がありますのでそちらを説明していきます。

本節では「トークン」について扱います。

コピー禁止技術 × デジタルデータ = トークンを理解する

Web3.0がこれほどの市場規模に成長した要素の1つに「トークン」というものがあります。

一般的に、ブロックチェーン上に刻まれたデジタルデータのことを「トークン」と呼びます。暗号通貨のBTCなどもトークンの一種です。

<aside> 💡 ブロックチェーン × デジタルデータ = トークン

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トークンはブロックチェーン上に記録され、コピーや改ざんができなくなったデジタルデータと覚えて下さい。

トークンはFTとNFTの2種類に大別される

現在市場で流通しているトークンを呼ばれるものは、FT(Fungible Token)とNFT(Non-Fungible Token)に大別されます。(下図)

聞き慣れないコトバだと思いますが、Fubgibleとは「代替え可能」という意味です。

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通常、人々の間で貨幣を通貨として利用するためには全ての貨幣が同じ形・機能を持っている必要があります。つまり、代替可能である必要があるのです。

例えば、◯や□、△の形をした500円玉があったとすると、人によって「私は□がいい」「僕は◯がいい」という好みが発生するので、形によって需給に差が生まれ500円が500円としての機能を失ってしまいます。 「ギザ10」と呼ばれる珍しい10円玉が高値で取引される所以です。

FTは通貨同様、**「価値のモノサシ」として利用されることを想定しているので、丸いBTCや四角いBTCがあっては困るのです。そのため、FTは全て同じ形・同じ機能を持つ「Fungibleな通貨」**である必要がありました。

反対に、NFTはFungibleに否定形がついているので、**「代替えできないモノ」**全般を指し、デジタル上のチケットやキャラクターを表現できるようになりました。つまり、デジタル上にコピーできない個性を表現できるようになった点が非常に新しいと言えます。

※インターネット上のデジタルデータは今までコピペできることが当たり前だったので、個性という概念がなかったという前提に基づいて新しい。ということです。

次節ではトークンの本質について解説していきます。

トークンは株式の上位互換