■ Last Week in Crypto
1.Our Path to Community-Powered Institutions
オンチェーンのチャリティプラットフォームEndaomentが、Framework Venturesを中心に$2.5Mドルのシード資金を調達しました。
Endaomentでは、寄付したい人が寄付先を選んで、オンチェーンで寄付をすることができます。また、カリフォルニア州で501(c)(3)非営利団体として登録されているため、Endaoment上の寄付は、米国連邦法に基づいて税額控除の対象となります。
今回の資金調達により、DAOを構築し、Endaoment.org の監督をコミュニティに引き渡すことを進めると記載があり、トークンの発行が示唆されています。
試してみましたが、簡単に寄付アカウントを作って寄付することができます。以下のよう流れになります。
その後Endaomentが、寄付を受け取る側の非営利団体に連絡を取り、寄付額を送金するそうです。
寄付先を自分で決めることができ、かつ税額控除の対象となるのは需要がありそうですし、寄付を促進する良いプロジェクトになるかもしれません。
またEndaomentのように、オンチェーンでファンドやDAOを作ったり、法人と紐付けるというソリューションが徐々に増えてきましたが、今後より普及していきそうです。
2.Union Square Ventures Values Crypto Publishing Tool Mirror at $100 Million
Coinbaseの初期から投資家である Union Square Ventures(USV)が、メディアプラットフォーム「Mirror」に$100Mドルという高い評価額で投資したと報じる記事です。
設立から1年のMirrorは、USVや a16z などの投資家から、最近の2回の調達で少なくとも$10Mドルを調達しているとのことです。
Mirrorについては、何度かBspeak!で登場していますが、a16zの元パートナーのデニス・ナザロフ氏が設立したプラットフォームです。記事上にNFTを表示できたり、NFTを発行しクラウドファンディングが実施できたり、オークションが実施できたり、その収益を協力者に自動配布することができます。このあたりは2021年5月10日号もご参照ください。実はこのBspeak!も、Mirror上で同じ内容を投稿しています(Bspeak! — Mirror)。またコンテンツは、Arweaveというチェーンに保存されるため、プラットフォームによって削除される心配がなく、その点を気に入っているライターもいます。
そんなMirrorが、設立からわずか1年で高い評価額をつけている点を見ると、NFTクリエイターエコノミーに対する投資家の関心が高いことがわかります。特にa16zはこの分野に熱心です。
ソーシャルトークンのRallyや、NBA Top ShotのDapper Labs、他にもOpenSeaやBitCloutにも投資をしてます。BitCloutは、ユーザーが個人に投資し、その個人の人気が高まるにつれて報酬を得ることができるソーシャルメディアです。
Mirrorはまだ収益を上げていませんが、将来的には、Mirror上のNFTの販売から収益を得るなり、ライター向け機能を有料化するなどでマネタイズできると思います。またトークン発行という道もあります。