前回は、ギャンブル依存という具体的なストーリーを通して、

主観がどのように痕跡と関わり、

また、**情報の層(ミルフィーユ)**として痕跡が意味づけられていくことで、

主観のかたちが形成されていく様子を描きました。

今回は本来、前回に続いて「トラウマの構造」について、RTTの視点からお話しする予定でした。

ですが……それよりも先に、どうしてもお伝えしたいことが出てきてしまいました。

それは、RTTの定義においても非常に重要な——

“主観が刻むリズム”そのものに関わる発見です。

そう、

今回ご紹介するのは、RTTの新たな核概念、

では、この「同期波」という発見に至るまでの経緯を、少し遡ってお話しさせてください。