ここまで「主体性」について学んできました。
それでは、「指導」とは何なのでしょう?
皆さんが普通にイメージする「指導」とは、「教える」「訓練する」「しつける」「矯正する」ですよね?
(他の授業で、かっこいい「主体性を育てるための指導」という概念を学んだかもしれませんが、では具体的にどんな関わりがそういう「指導」ですか?)
タイムリーなエピソードなので割り込みます
幼稚園ではお遊戯会(12/9 土)に向けての練習が始まっています。
年長組は劇あそびがあります。めろん組は「ジャックと豆の木」をやるそうです。
昔は、担任が演目、役、セリフなど全て決め、各園児にセリフを短冊のように切ったものを渡して練習させていました。
今は、演目(少し担任が誘導します…)、役、セリフなど、子どもたちが話し合って決めています。
こうすることで、もちろん主体性が育つし、取り組みへの興味・集中力・人間関係・創造性が育ちます。
例年、セリフは話し合い形式で、子どもたちから出た意見を先生が紙に書いていたのですが、今年、この担任は「実際にストーリーに沿って動いてみながらセリフを考えてみる」という方法を試してみました。
すると子どもたちのイマジネーションが高まったのか、いろいろな意見が出てきたそうです。セリフ自体だけでなく、「この役の人はどんな気持ちなんだろう」「鬼(巨人)は本当に悪いの?ジャックは正しいの?」などということも考えるようになりました。