
【使用ツール】
- プラットフォーム: Google Workspace (Gmail / Googleスプレッドシート / GAS)
- 実装技術: Google Apps Script (GAS)
- データ処理: 正規表現 (RegExp)
【課題(Before)】
複数店舗(アカウント)を運営するEC事業者にとって、注文完了メールから商品名や数量を手作業でスプレッドシートに転記する作業がボトルネックとなっていました 。この手動作業は時間がかかる上に、発注ミスや在庫数不一致の原因となっていました 。
【解決策(Solution)】
Gmailとスプレッドシートを直結するGASによる全自動転記システムを構築しました 。システムはメールを受信すると、AI技術(正規表現)を活用して本文を解析し、必要情報(商品名、数量、注文IDなど)を自動でスプレッドシートに記録します 。これにより、手入力によるミスを根絶し、業務の効率化を実現しました。
【工夫点】
- 高度なデータ抽出と集約
- 複雑なメール本文の解析: 複数の商品が1通のメールに記載されている場合でも、高度な正規表現ロジックにより、商品名、単価、数量を正確に抽出し、商品ごとに1行ずつスプレッドシートに記録します 。
- 高い保守性・拡張性の実現
- 設定シートによる一元管理: ツールに必要な設定(検索対象メールアドレス、件名キーワードなど)をコード本体から分離し、「設定シート」で管理する設計を採用しています 。
- メリット: これにより、プログラムコードを触ることなく、新しいアカウント(最大30件以上)への展開や、将来的なメールの仕様変更に柔軟に対応できる、メンテナンス性の高いシステムとなっています。
- 効率的な運用設計
- GASの機能を利用し、処理済みのメールを自動で既読化することで、運用担当者が常に最新の未処理注文だけを確認できるようになっています 。